経理とは企業の財務管理を行う仕事!具体的な仕事内容を経理5年超え現役経理部員が解説

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  • 経理とは?何をするの?
  • 経理の仕事内容を知りたい!
  • 経理の仕事にやりがいはある?

こんな悩みはありませんか?実は経理の仕事内容を知らない人は多いです。経理の仕事は一通り経験するのに最低1年はかかるからです。

私は新卒から経理として5年以上働いています。その間に業界や規模が異なる複数の会社で経理として働いてきました。

この記事では経理の役割、仕事内容、やりがいについて解説します。この記事を読むことで経理の仕事の全体像を短時間で把握することができますよ!

結論として経理の役割は企業の財務情報を管理し、会計面から企業の健全な運営を支えること。具体的には日次・月次・年次で以下のような仕事を担当します。

日次業務月次業務年次業務
目的月次や年次の決算のために
日々企業の財務活動を記録・管理
年次決算のために月ごとで記録
月ごとで財務状況を確認して
経営判断につなげる
企業の1年間の財務情報を
社内外に共有し、
株主や関係者に対する
説明責任を果たす
内容経費精算
伝票・帳簿の記入
領収書の確認
会計システムへの入力
現預金管理
月次決算対応
取引先への請求書発行
取引先への支払処理
年次決算
税務対応

経理は会計数値の集計ばかりのイメージもありますが、実は企業の運営や意思決定における重要な役割を果たしています。

執筆者情報

すでに経理の仕事内容を知っていて「年収を上げたい」「キャリアの幅を広げたい」という方は以下の記事をご覧ください。私が実際に日系中小経理から外資系大企業経理に転職したノウハウをまとめています。

>>今日からできる!経理の転職ノウハウ

経理とは「企業の財務管理を担う重要職種」

経理とは「企業の財務管理を担う重要職種」

経理の役割

経理は企業の財務状況を正確に管理することで、企業の健全な運営を支える重要な役割を担っています。以下のとおり、経理の仕事は企業が継続していくために必須です。

  • 月次決算分析の結果が企業の意思決定を左右する
  • 予算策定や将来予測が企業の投資判断をサポートする
  • 正確な経理処理が税務申告の基礎となり、企業の信用度を高める要因となる
  • 経理が提供する資金情報が企業の資金繰りに直結する

経理の役割は財務情報の正確性と透明性を保ち、企業の経営に不可欠な情報を提供すること。経理部員として働くことで、会計的な視点から企業の成長と安定に貢献することができます。

まめぐま
まめぐま

会計の専門家として会社の財務情報を管理する仕事!

経理・会計・財務の違い

経理・会計・財務は密接に関連していますが違う仕事です。経理は「記録」、会計は「判断」、財務は「資金」をメインに扱っています。具体的にはそれぞれ以下のような仕事を担当します。

経理部門会計部門財務部門
概要財務情報を記録財務情報をもとに判断現在や将来の資金管理
焦点過去〜現在現在〜未来現在〜未来
目的会計の一部で、
企業の日々の財務取引を記録・管理し
財務諸表の作成に関わる
経理の記録を基にした報告、
分析、戦略立案に関わる
資金調達や投資計画など、
将来の資金の流れを管理する
担当日々の経費精算
請求書の処理
月次決算対応
四半期・年次ごとの財務諸表の作成
月次決算値の分析と報告
四半期・年次ごとの財務諸表の分析
長期的な経営戦略のサポート
日々の資金繰り
新しい事業投資のための資金調達
長期的な財務戦略の策定

経理が過去から現在、会計と財務が現在から未来の財務情報に焦点を当てるイメージです。

経理・会計・財務の違いの詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>経理・会計・財務の違い

まめぐま
まめぐま

経理業務の中で3つが混ざり合うことも多いです。

経理の具体的な仕事内容

経理の具体的な仕事内容

日次業務

経理の日次業務では、企業の財務活動を記録・管理していきます。日々の記録の積み重ねが月次や年次の決算につながるので、日次業務も重要な仕事です。具体的には以下のとおり。

  • 経費精算
  • 伝票・帳簿の記入
  • 領収書の確認
  • 会計システムへの入力
  • 現預金管理

このように経理が毎日の取引を正確に記録することで、経営層は財務状況をリアルタイムで把握できます。日次業務のスキルや経験は経理としての基本なので、経理の転職でも多くの企業で求められますよ。

まめぐま
まめぐま

経理に配属になると、最初に日次業務から経験することが多いです。

意外と面倒な経費精算の対応方法については、こちらの記事をご覧ください。

>>経理初心者必見!経費精算のやり方

月次業務

企業は月次決算を最小単位として財務状況を確認することが多く、経理の月次業務は企業の直近の経営判断に影響します。月次決算を始めとした月次業務は以下のとおり。

  • 月次決算対応
  • 取引先への請求書の作成
  • 取引先への支払処理

私の経験としては、以下のように月次決算の数値が経営判断に直結しました。

  • 月次決算で消耗品費が予算を超えていた
  • 原因を確認し、在庫が余っている状況での追加購入が発生していることが判明した
  • 関係者へ注意喚起を促し、翌月以降の消耗品費は予算を下回ることができた

月次業務は直近の経営判断につながります。月次業務まで担当できるようになると、経理のルーティン業務が理解できるようになってきますよ!

年次業務

経理の年次業務のメインは年次決算やそれに伴う税務対応です。企業の1年間の決算報告を作成することで財務情報を共有し、株主や関係者に対する説明責任を果たす必要があります。

以下のとおり会社法によって年次決算は法的義務となっています。企業は1年間の財務成績を集計して報告書を作成しなければなりません。

第四百四十条 株式会社は、法務省令で定めるところにより、定時株主総会の終結後遅滞なく、貸借対照表(大会社にあっては、貸借対照表及び損益計算書)を公告しなければならない。

引用:衆議院「会社法」

具体的には以下のようなフローで年次決算を実施します。

  • 決算方針の策定:会計規則や税法の変更があれば対応方針決定
  • スケジュールの策定:決算日程を関係部門と確認して決定
  • 売上高の確定:部門別の売上高を算定
  • 売上原価の確定:在庫金額を算定して売上原価を確定
  • 共通費の配賦:部門間接費や本社経費の配賦計算
  • 仮勘定の整理:仮勘定の精算を確認
  • 経過勘定の確認:必要があれば前払費用や未収収益を算定
  • 各引当金の計上:退職給付引当金や貸倒引当金などの引当金を算定
  • 決算数値の確定:決算整理関連の処理を行い決算数値を確定
  • 年次決算資料の作成:貸借対照表や損益計算書などの決算書類を作成

日次、月次に続いて年次業務を担当すると、経理の1年間の業務サイクルをほぼすべて経験できます。年次業務は1年1回しか経験できないので、3年以上の経験があると評価されやすいです。

まめぐま
まめぐま

年1回だからこそ、一度の経験でどこまで吸収できるかが重要!

経理の規模・業界による仕事内容の違い

企業規模による仕事内容の違い

規模による仕事内容の違い

会社の規模によって、経理の仕事内容には大きな違いがあります。経理が担当する業務の範囲やボリューム、経理の人数も大きく異なるから。以下のように大企業と中小企業の経理では仕事のやり方も変わります。

大企業の経理

経理部員の人数も多く経理業務が幅広いため、専門性が高く分業制が採用されていることが多いです。大企業経理の特徴は以下のとおり。

  • 専門化と細分化:経理部門が独立し、業務が細分化され高度に専門化している
  • 高度なシステムと内部統制:複雑な会計システムと厳格な内部統制体制を導入
  • グローバル対応:国際会計基準への準拠や海外拠点との連携が必要な場合がある
  • 外部との関係:監査法人との密接な連携や投資家向け情報開示が重要になる
  • 複雑な財務分析と戦略:詳細な財務分析と経営戦略への反映を行う

決算担当、管理会計担当、財務担当、在庫管理担当など専門的に担当が分かれています。

中小企業の経理

少ない経理人数で全般的な経理業務をカバーするため、オールラウンダーとして一人が幅広く担当することが多いです。中小企業経理の特徴は以下のとおり。

  • 少人数・多機能: 少人数で幅広い業務を担当し、経理以外の業務を兼任することも
  • シンプルなシステムと柔軟性: 比較的簡易な会計システムを使用し、柔軟な内部統制
  • 経営者との近さ: 経営者と直接やりとりする機会が多く、意思決定が速い
  • 外部専門家への依存: 税理士など外部の専門家に依存する傾向が強い
  • 現金管理と資金繰り: 日々の現金管理と短期的な資金繰りが重要

日々の取引記録から決算業務まで一貫して行い、分析や報告も含め幅広い業務に対応します。

まめぐま
まめぐま

どの規模の経理がおすすめかは人によって異なります。

業界による仕事内容の違い

業界による仕事内容の違い

経理の仕事内容は業界によっても異なります。なぜなら各業界の事業内容や取引の特性が異なるから。そういった業界ごとの特徴は経理業務にも影響を与えます。各業界の経理の特徴は以下のとおり。

  • 製造業:製品の製造にかかる原価計算と製品別分析
  • 小売業:日々の商品売上や在庫管理
  • 建設業:長期にわたる建設プロジェクトの進捗管理と収益認識
  • IT業界:ソフトウェア開発の進捗に応じた収益認識と研究開発費の処理

経理の仕事はどの企業でも日次業務などの基本的な部分は同じですが、業界によって重視されるスキルや経験が異なるので注意が必要です。

経理は多くの書類を扱う仕事!経理業務で扱う主な書類

経理は多くの書類を扱う仕事!経理業務で扱う主な書類

経理業務では多くの書類を扱います。経理は企業の財務取引を記録する仕事のため、企業活動の全てのデータが集まるから。その中でも経理でよく使う書類は以下の4つです。

  • 伝票
  • 帳簿
  • 領収書
  • 請求書

伝票

伝票は企業間取引の事実を記載した書類で、経理処理において重要な役割を果たします。なぜなら伝票の情報をもとに仕訳帳や総勘定元帳などの会計帳簿を作成するから。伝票の種類は以下のとおりです。

概要使用例
入金伝票商品の代金を現金で受け取った場合や売掛金の回収時に使用商品を販売して現金を受け取った取引
出金伝票現金で支払いを行った際に使用経費を現金で支払った取引
振替伝票現金以外の取引や売上・仕入以外の取引で使用約束手形の支払いや売掛金の銀行口座への入金
売上伝票商品の売上があった際に使用商品を販売して売掛金が発生した取引
仕入伝票仕入を行った際に使用部品を購入して買掛金が発生した取引

伝票によって日々の取引内容が記録されます。伝票は経理業務を正しく行うために重要な書類です。

帳簿

帳簿は企業間の取引や資産、負債、お金の流れなどを記録する書類です。帳簿には伝票をもとに以下のような情報が記載されます。

  • 取引の内容
  • 日時
  • 取引先
  • 資産の状況

帳簿は主に主要簿と補助簿の2つのカテゴリに分かれています。補助簿は主要簿を作るために必要な帳簿です。

帳簿の種類主要簿補助簿
内容すべての取引を正確に記録する主な帳簿特定の詳細な情報を記録する帳簿
具体例仕訳帳
総勘定元帳
現金出納帳
売掛帳
買掛帳

このように帳簿は様々な種類があります。すべて経理業務の基盤となる書類のため、経理の仕事では必ず扱います。

まめぐま
まめぐま

今は会計システム上で帳簿を管理することが一般的です。

>>帳簿の効率的な付け方はコチラ

領収書

領収書は商品やサービスの対価としてお金の受け渡しが発生したことを証明する書類です。領収書は以下のような理由で重要視されています。

  • 経理業務における取引の証明
  • 税務申告の根拠
  • 内部不正防止

領収書には基本的に以下の内容が必要とされます。

  • 取引日:2024年10月10日
  • 宛名:ABC株式会社 御中
  • 金額:¥60,000-
  • ただし書き:お食事代として、文房具代として
  • 金額の税率ごとの内訳:内税60,000円、外税60,000円
  • 発行者名:株式会社XYZ

経理部員は発行と確認どちらも対応が必要なので、領収書についてきちんと学んでおきましょう。

>>領収書の書き方(準備中)

請求書

請求書は売上に対しての支払いを請求するための書類です。

経理の仕事では、売上に対しての請求書を発行し、取引先からの請求書を確認して支払をする必要があります。請求書に記載すべき項目は以下のとおり。

  • 請求書作成者の企業名
  • 取引年月日
  • 取引内容
  • 税率ごとに区分された金額
  • 請求書の交付を受ける事業者名
  • 請求書番号
  • 振込先の情報
  • 支払期限

請求書は企業の収益管理に不可欠な書類です。インボイス制度の導入などで複雑さが増していますが、特に経理部員は適切に発行と確認ができる必要があります。

>>経理が押さえるべきインボイス制度のポイント
>>請求書の作り方(準備中)

まめぐま
まめぐま

経理は請求書を受け取ることも発行することも多いです。

経理の仕事にやりがいはある?5年以上経理で働く筆者が魅力を解説

経理はやりがいのある仕事です。5年以上経理で働く現役経理部員の私が、その魅力を5つ解説します。

  • 会計という専門知識が身につく
  • 若いうちから経営に近い仕事ができる
  • 勉強が仕事に直結しやすい
  • 幅広い部署の役に立てる
  • 転職しやすい

私が経理を楽しいと感じる瞬間は、以下の記事で解説しています。

>>【実体験】経理が楽しいと感じる7つの瞬間!

会計という専門知識が身につく

経理は仕事を通して会計という専門知識が身につきます。「今の企業でのみ通用する知識しか身につかない。」ということはありません。他の企業の経理に転職しても会計知識は重要だからです。

同じ社会人4年目でも、経理と営業では以下のような違いが生まれます。

経理他の企業でも通用する会計知識が身についている
営業その企業の製品や営業方法しか知らない

経理の仕事は会計知識を深める絶好の機会です。もし転職しても、身につけた会計知識は価値のある専門知識となります!

まめぐま
まめぐま

会計知識はどの会社でも流用可能です。

若いうちから経営に近い仕事ができる

経理の仕事は経営に深く関わります。経理は経営判断に直接影響を与える財務情報を提供するから。そのため経理部員は若いうちから部長や役員クラスと一緒に働くことができ、やりがいを感じやすいです。

私も経理1、2年目の頃から現場の部長と会話をすることが多くありました。会計面でのアドバイスを求められることや分析を依頼されることもあり、経営に関わっているというやりがいを感じます!

経理の仕事は1年目から経営に関わります。若いうちから経営的な視点を持って働けるのでやりがいがありますよ。

勉強が仕事に直結しやすい

経理の仕事は、勉強した内容が仕事に直結しやすいです。特に会計原則や財務知識に関連する勉強は、学んだことがすぐに仕事で使えるから。

学んだ知識を確実に実務で生かすことができるので、勉強にも前向きに取り組めます。経理の仕事に直結しやすい勉強は以下のとおり。

  • 簿記
  • 原価計算
  • 管理会計
  • 会計原則
  • 税法

経理は勉強した内容が実務に結びつきやすい仕事。そのため経理の専門知識を身につけること自体で自己成長を実感でき、やりがいがあります。

まめぐま
まめぐま

例えば簿記は、勉強した知識がそのまま経理の仕事のベースになります!

幅広い部署の役に立てる

経理は幅広い部署に貢献することができます。なぜなら経理部員は各部署の財務状況を最も早く把握できる立場だから。

そのため経理は各部署の会計面での課題や問題点を確認し、改善に向けてのサポートをすることができます。私の経験では、以下のように各部署の役に立つことができました。

  • 売上実績の分析を通じて、営業部門の売上計画策定に貢献
  • 月次の予実分析をもとに、製造部門のコスト変動データを提供

経理は会計の専門家として、会社の様々な部署の意思決定に貢献できます。様々な場面で必要とされるのでやりがいのある仕事といえます。

転職しやすい

経理は転職しやすい職種です。経理の仕事は専門性と汎用性が高くどの企業でも経験を生かしやすいから。私も経理として転職しましたが、転職活動ではそれまでの以下のような経理経験を評価されました。

  • 仕訳処理
  • 支払処理
  • 月次・年次決算
  • 原価計算
  • 管理会計
  • 税務対応

経理の仕事は専門性と汎用性の高さから転職しやすい職種といえます。今の仕事が転職にも生かせるので、やりがいを持って働きやすいです。

まめぐま
まめぐま

「今の経理経験が他の会社では全く使えない。」ということはまずありません。

経理の年収の真実【高くないけど低すぎるわけではない】

経理の20代平均年収は以下のように高くはないものの低すぎるわけではありません。経理だから年収が低いということはないです。

全体
20代平均年収
経理の
20代平均年収
352万円402万円

参考:doda「平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】」
参考:doda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」

経理の年収は会社に依存します。経理としての能力に関わらず、年収水準の高い会社で働いていると年収は高くなる傾向です。

まめぐま
まめぐま

経理だから年収が低いということはないので安心ですよ!

>>経理の年収の真実

経理に求められるスキルとそれに紐づく資格

経理は会計の専門家であり、ITスキルを駆使して会計システムの操作やデータ管理を行います。分析した会計数値を経営層や他部署に報告することが経理の仕事です。経理に求められる主なスキルは以下のとおり。

  • 会計の知識と理解
  • ITスキル
  • コミュニケーション能力

特に会計スキルの裏付けのためには、以下のような資格が求められます。

  • 日商簿記検定
  • ビジネス会計検定
  • FASS検定

経理の仕事ではスキルと資格どちらも重要です。簿記のような会計に関する資格は実務能力の向上にも直結します。

>>経理に必要なスキル(準備中)
>>経理に役立つ資格12選

経理に向いている人・向いていない人の特徴

経理に向いている人・向いていない人の特徴

経理は会計をベースにした専門的な仕事です。そのため経理の向き不向きには特徴があります。経理に向いている人は以下のとおり。

  • 数字や会計が好き
  • 内勤にストレスがない
  • PC作業が好き
  • ルーティン業務を頑張れる
  • 自分の意思でスキルアップを目指せる
  • 報連相がしっかりできる
  • ルールを厳守したコミュニケーションが取れる

一方で経理に向いていない人は以下のとおりです。

  • 数字が嫌い
  • 長時間じっとしていたくない
  • PC作業が嫌い
  • 同じことを繰り返したくない
  • 分かりやすい評価基準が良い
  • ミスや失敗をごまかしてしまう
  • 優しすぎる

経理に向いていない人の特徴にいくつも当てはまる人は、経理を仕事にすると大変かもしれません。

まめぐま
まめぐま

経理の向き不向きは、仕事への満足度にもつながります。

経理に向いている人・向いていない人の特徴は以下の記事で解説しています。経理に向いているか不安な人は参考にしてください。

>>経理に向いている人・向いていない人の特徴

経理の仕事はなくなる?経理に将来性がある理由

経理業務自動化の現実

経理業務の自動化は実際に進んでおり、特に以下のような単純作業が対象となっています。

  • 売掛金・買掛金管理
  • 会計データ分析
  • システムから会計データを集める
  • 単純な仕訳入力

しかし経理の仕事そのものがなくなるわけではありません。現状のAIやRPAではすべての経理業務をカバーできないから。経理業務の自動化は単純作業の削減を促し、経理部員がより高度な業務に集中できるようになります。

経理のニーズは「より経営に近い仕事」に移っていく

経理のニーズは今までの数値管理から経営に近い意思決定の支援へと移行します。AIやRPAの活用で出てきた会計数値をもとに、どう行動するかは人間が決めることだから。

私の場合も以下のように経理業務を自動化して、確認や判断に時間をかけています。

  • システムからのデータ取得:自動化
  • データの加工:自動化
  • 加工済みデータの分析:自分で対応
  • 関係者への確認や報告:自分で対応

経理の仕事は財務情報の管理から意思決定支援へと役割が変化していきます。特に経理業務に付随する専門性を持つことで、将来性のある経理部員へとシフトしていくことができますよ!

経理の仕事がなくならない理由は以下の記事で解説しています。
>>経理の仕事はなくならない!

まめぐま
まめぐま

なくなってしまう経理業務ばかりをやらないことが重要です。

経理に関するよくある質問

経理の仕事が楽すぎて将来のキャリアが不安…

経理の仕事が楽すぎると、将来のキャリア形成に大きな影響を与える場合があります。経理の転職では、経験年数相応のスキルや経験が求められるから。経理が楽すぎるときは以下の対処法があります。

  • 担当業務を変更する
  • 経理部内で異動する
  • 早めに転職する

経理としての将来キャリアを考えて、スキルや経験値が停滞しすぎないように注意が必要です。詳細は以下の記事で解説しています。

>>経理が楽すぎて不安な人へ

経理が忙しすぎてきついって本当?

経理が忙しすぎてきついという人がいるのは本当です。経理の忙しさは以下の3つによって大きく異なるから。

  • 会社
  • 担当業務
  • 業務への慣れ

経理が忙しいと感じるかどうかは個人のスキルや担当業務、職場の環境によって異なります。経理が忙しすぎてきつい人は、改善するための対処法をとってみることがおすすめです。

詳細は以下の記事で解説しています。

>>忙しすぎる経理部員必見!きつい残業への対策

経理がつまらない…どうすればいい?

経理がつまらないと感じる場合、面白くなるコツや対処法を実践しましょう。経理がつまらないと感じる理由は以下のとおり。

  • ルーティン業務ばかりで刺激がない
  • 単純な手作業が多い
  • 過去のことばかり考えたくない
  • 分かりやすい評価基準がない
  • 人間関係の幅が狭くて閉塞的
  • そもそも何やっているのかよく分からない
  • 会計や数値に興味がない

これらに対処するには、以下の3つに取り組んで現状を変える行動を始めてみましょう。

  • 簿記やFASS検定を勉強して経理の全体像をつかむ
  • 業務効率化に力を入れる
  • 転職活動やSNSで情報収集してみる

もしどうしても経理の仕事がつまらないと感じる場合、異動や転職なども視野に入れることがおすすめですよ。

>>経理の仕事がつまらない理由と面白くなるコツ

まとめ:経理の仕事内容は企業の財務情報を管理・活用すること

経理は企業の財務情報を正確に管理し、経営への活用を促す重要な仕事。会計という専門知識が身につき、転職市場でも需要が高い魅力的な職種です。経理の具体的な仕事内容は以下のとおりです。

日次業務月次業務年次業務
目的月次や年次の決算のために
日々企業の財務活動を記録・管理
年次決算のために月ごとで記録
月ごとで財務状況を確認して
経営判断につなげる
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取引先への支払処理
年次決算
税務対応

「経理のキャリアを究めたい!」「もっと良い待遇で経理がしたい!」という方は、「経理の転職の始め方」の記事を参考にしてみてください。

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