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- 経理に役立つ資格は何がある?
- 経理としての専門性を高めたい!
- 経理初心者から脱却するには?
こんな悩みはありませんか?実は経理部員にとって資格は非常に重要です。なぜなら経理の実務に生かせる資格は多いから。
私は新卒から経理部員として5年以上。経理として専門性を高めるためにいくつもの資格を勉強してきました。私が実際に勉強した資格は簿記3級・2級やUSCMA、TOEIC、FASS検定など。
この記事では経理に本当に役立つ資格を経理として働いてきた経験をもとに解説します。この記事を読むことで経理にどんな資格が役立つかが分かり、自分が勉強するべき資格を選べるようになります。
結論として経理に役立つおすすめの資格は以下のとおりです。
- 日商簿記検定2級
- 日商簿記検定1級
- 税理士試験
- 日商簿記検定3級
- FASS検定(経理・財務スキル検定)
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 公認会計士試験
- USCPA(米国公認会計士)
- USCMA(米国公認管理会計士)
- USCIA(公認内部監査人)
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- TOEIC
経理初心者はまず簿記2級を取得することがおすすめです。その後は自分の目標に合わせて資格を選びましょう。
経理部員にとっての資格の重要性
経理部員は企業の経済活動を支える重要な役割を担っているため、資格取得は大きな意味を持ちます。適切な資格の取得は経理の専門性を証明してくれるから。
例えば日商簿記検定2級があれば、経理の基本的な知識を持っていることを証明できます。
経理にとって必要な資格を知り、必要に応じて資格取得を検討することが重要です。
経理部員が資格を取得するメリット
資格取得をする経理部員は多いです。経理の仕事は知識がそのまま実務につながりやすく、資格取得と相性が良いから。そのメリットは以下のとおりです。
- 経理の仕事が理解しやすくなる
- 経理としての専門性が高まる
- 他の経理部員と差別化できる
- 資格手当が付く
- 市場価値が高まる
- キャリアアップできる
資格取得は経理部員にとって大きなメリットがあります。キャリアアップや転職を考える人は資格取得も検討してみましょう。
資格がキャリアに与える影響
経理は専門知識が求められるため、簿記などの資格取得はキャリアアップに直結しやすいです。実際に経理の求人で資格を求められることも多いから。
例えば転職エージェントのdodaで「日商簿記2級」と調べると1,363件(2024年8月)もの求人が該当。日商簿記2級を取得していると、応募できる求人の幅が広がることが目に見えて分かります。
参考:doda「日商簿記2級 の転職・求人検索結果」
資格は実務経験と合わせてあなたのキャリアを高める強力な武器となります。企業側も資格保有者を積極的に採用する傾向があるので、目標とするキャリアパスに必要な資格を調べておきましょう。
企業が求める経理のスキルを証明できる
企業が経理部員に求めるスキルは時代と共に変化しています。企業から求められるスキルを証明するためにも資格はおすすめです。例えば以下のような資格は経理に求められるスキルを証明できます。
資格 | スキル |
---|---|
簿記 | 会計 |
FP | 保険や投資など お金に関する知識 |
MOS | パソコンスキル |
TOEIC | 英語 |
資格取得は経理に求められるスキルを証明する有効な手段です。資格は体系的な学習ができるので、経理のスキルアップにおすすめですよ!
経理におすすめの資格比較表
ここでは経理におすすめの資格を徹底比較しました。ポイントはおすすめな人と必要な勉強時間。資格によって大きく異なるので注意が必要です。
資格名 | 日商簿記 検定2級 | 日商簿記 検定1級 | 税理士 試験 | 日商簿記 検定3級 | FASS検定 | MOS | 公認会計士 試験 | USCPA | USCMA | CIA | FP | TOEIC |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
区分 | 人気 | 人気 | 人気 | 経理初心者向け | 経理初心者向け | 経理初心者向け | 専門性を高める | 専門性を高める | 専門性を高める | 専門性を高める | 専門性を高める | 専門性を高める |
概要 | 企業の経理担当レベル | 会計プロフェッショナルレベル | 税務に関する高度な知識と実務能力 | 個人商店の経理担当レベル | 経理・財務の基礎スキルや実務能力を評価する検定 | Microsoft Officeソフトスキルを証明する資格 | 監査・会計業務の高度な知識と実務能力を証明する資格 | 米国の公認会計士資格 | 管理会計に特化した国際資格 | 内部監査の専門知識を証明する国際資格 | 個人や企業の資産運用と財務計画を行う専門家 | 英語能力を測定する国際的な試験 |
おすすめな人 | 経理初心者 | 経理としての専門性を高めたい | 税務の深い専門性を求めている | 経理部門に配属されたばかり | 経理初心者 | ExcelやWordなどのOfficeソフトを効率的に使いたい | 会計分野でキャリアアップしていきたい | グローバルに活躍したい | FP&A(管理会計分野)に転職したい | 内部統制やリスク管理に関心がある | 資産運用や金融商品に興味がある | グローバル企業や外資系で働きたい |
合格率 | 10〜20% | 10%前後 | 各科目15%~20% | 30〜40% | スコアシステムのためなし | 一般レベルの合格率:約80% 上級レベルの:約60% | 短答式試験:15~20% 論文式試験:35~40% | 全科目世界平均:50〜60% | 世界平均:50% | 各パート:35〜40% | FP2級:学科試験約39%、実技試験約61% | スコアシステムのためなし |
勉強時間 (通信講座) | 200〜250時間 | 500〜600時間 | 簿記論:450時間 | 80〜100時間 | 約30時間 | 2週間〜1か月 | 3,500時間 | 約1,200~1,500時間 | 6ヵ月〜9ヵ月 | 300〜500時間 | FP2級:150〜300時間 | 100点上昇させるのに200〜300時間 |
費用 (通信講座) | 19,800円〜83,000円 | 61,600円〜177,000円 | 20万円〜60万円 | 3,600円〜40,000円 | 12,000円〜65,000円 | 一般レベル Word&Excel:29,000円 | 33万円〜86万円 | 約100万円 | 181,000円 | 168,000円 | 78,000円〜108,000円 | 受験料:7,810円 + テキスト代 |
【経理の資格】失敗しない選び方
経理の資格は以下3つの基準で選ぶと間違いないです。
- 資格取得の目的を明確にする
- 自分のレベルに合った難易度の資格を選ぶ
- 合格までの勉強時間や期間を考慮する
資格取得の目的を明確にする
資格取得の目的は勉強を始める前に必ず明確にしておきましょう。なんとなく資格の勉強を始めると、時間や費用を無駄にしてしまう可能性があるから。資格の選択を誤ると、以下のような状態に陥る場合があります。
- 経理に転職したいのに転職で評価されにくい資格を選んでしまう
- 経理でキャリアアップしたいのに簡単な資格ばかり取得する
- 経理未経験なのに高難易度の資格を狙って何年も合格できない
資格取得は目的ではありません。経理としてのキャリアを考え資格取得の目的を明確にすることで、今の自分に最適な資格を選ぶことができます。
私もそのときの自分に必要な資格を選ぶように気をつけています!
自分のレベルに合った難易度の資格を選ぶ
資格は難しいものを選べばいいというわけではありません。自分のレベルより遥かに高い資格を選んでしまうと、理解できず合格できない状態がずっと続いてしまうから。
例えば経理の王道資格である日商簿記検定。上位の級になるほど合格率が大きく下がります。
- 簿記3級の合格率:30〜40%
- 簿記2級の合格率:10〜20%
- 簿記1級の合格率:10%前後
参考:TAC「簿記の合格率と難易度・勉強時間は?くわしく解説します!」
簿記初心者がいきなり簿記1級を取得しようとすると挫折しやすいことは明白です。
経理が資格取得を段階的に進めていく例としては以下のとおり。
- 日商簿記検定3級
- FASS検定
- MOS
- 日商簿記検定2級
- TOEIC
- FP
- 日商簿記検定1級
- USCPA
- 税理士試験
現在の知識レベルと資格の難易度を正確に把握し、無理のない段階的なステップアップを心がけましょう。経理初心者はまず簿記3級から始め、段階的にステップアップしていくことをおすすめします。
私も経理経験に応じて自分のレベルに合う資格を選んでいます。
合格までの勉強時間や期間を知っておく
仕事と両立しながら資格取得を目指すには、合格までに必要な勉強時間や期間を事前に把握しておきましょう。ゴールも分からない状態で走り続けるのは大変だから。資格勉強でも合格までの道のりを知っておくことはモチベーションにも関わります。
合格までの無理のない計画を立てて勉強を始めましょう。例えば経験2年の経理部員だとすると、以下のとおり。
- 日商簿記2級の取得を目指しており、1日の学習時間は平均2時間確保できる
- 簿記2級の取得には200~350時間の学習時間が必要とされている
- 仕事やプライベートも考慮し、6ヶ月程度の期間をかけて無理なく学習を進める計画とする
参考:TAC「簿記の合格率と難易度・勉強時間は?くわしく解説します!」
資格取得のためには、合格までに必要な勉強時間や期間を知っておきましょう。計画的に学習を進めることで仕事と資格取得の両立を実現でき、モチベーションも維持しやすくなります。
私も計画を立てて簿記2級を取得しました。
人気の経理資格3選
経理として働くうえでどんな資格を取れば良いか迷っている人も多いです。経理の資格は種類が豊富で、それぞれ難易度や生かせる場面が異なるから。
ここでは現役経理部員の視点から、人気のある経理資格を3つご紹介します。
- 日商簿記検定2級
- 日商簿記検定1級
- 税理士試験
日商簿記検定2級
経理としてキャリアアップを目指す人にとって、日商簿記検定2級は取得するメリットが大きい資格です。簿記2級は経理の基本スキルを証明できるため、経理部員はぜひ取得しておきましょう。簿記2級の概要は以下のとおりです。
資格名 | 日商簿記検定2級 |
概要 | 企業の経理担当レベル 商業簿記・工業簿記 製造業の原価計算や財務諸表分析を習得できる |
おすすめな人 | 経理初心者 経理分野で転職したい 会計系資格を持っていない |
合格率 | 10〜20% |
勉強時間(通信講座) | 200〜250時間 |
費用(通信講座) | 19,800円〜83,000円 |
参考:TAC「簿記の合格率と難易度・勉強時間は?くわしく解説します!」
簿記2級を取得すると企業の経理処理を理解できる知識が身につきます。経理の実務や転職にも役立ちますよ!
私も就職・転職時には簿記2級が評価されて、新卒で経理配属でき経理のまま転職も実現しました!
>>簿記2級とは?(準備中)
日商簿記検定1級
日商簿記検定の中でも1級は、企業会計に関する高度な知識と実務能力を持つことを証明する資格として高い評価を得ています。
合格率は決して高くなく、試験範囲も会計基準や税法など多岐にわたるため、体系的な学習と十分な準備が欠かせません。簿記1級の概要は以下のとおりです。
資格名 | 日商簿記検定1級 |
概要 | 会計プロフェッショナルレベル 高度な会計知識を駆使し、企業の経営分析や会計監査に対応できる |
おすすめな人 | 経理としての専門性を高めたい 大企業に転職したい 税理士や公認会計士を目指している |
合格率 | 10%前後 |
勉強時間(通信講座) | 500〜600時間 |
費用(通信講座) | 61,600円〜177,000円 |
参考:TAC「簿記の合格率と難易度・勉強時間は?くわしく解説します!」
簿記1級は高度な会計知識の証明となり、取得できると経理として働くうえで箔が付きます。簿記1級を取得することで、自身の市場価値が向上しキャリアの可能性が広がりますよ。
>>簿記1級とは?(準備中)
税理士試験
経理業務では税務対応が必要なため、税務の知識は重要です。
経理部員が税理士の資格を持っていると、税務に関して専門性を持つことができます。また税理士として働いたり独立したりすることも可能です。税理士試験の概要は以下のとおり。
資格名 | 税理士試験 |
概要 | 税務に関する高度な知識と実務能力を持ち 税務相談、書類作成、税務代理を行う国家資格 11科目中5科目に合格する必要があり 税理士になるには5年以上かかるのが一般的(※1) |
おすすめな人 | 税務に強い興味があり深い専門性を求めている 将来的に独立や転職を視野に入れて市場価値を高めたい 長期的な勉強になっても継続する意思がある |
合格率 | 各科目15%~20%(※2) |
勉強時間(通信講座) | 科目により異なる 例: 簿記論450時間 財務諸表論450時間(※3) |
費用(通信講座) | 5科目すべて通信講座利用で 20万円〜60万円(※4) |
※1 参考:マイナビ税理士「税理士になるには?資格の取得方法や向いている人を紹介」
※2 参考:TAC「税理士試験の試験制度・難易度・合格率」
※3 参考:TAC「簿記論・財務諸表論の学習内容・合格率・難易度は?」
※4 参考:スタディング「税理士の予備校費用はいくらかかる?必要な料金・おすすめ講座徹底解説」
税理士試験は非常に難易度が高く、資格を手にするのに数年かかる試験として知られています。しかし難関を突破して合格できると、税務の専門家としてキャリアが大きく広がります。
税務への専門性を高めたい経理部員にとって有効な選択肢の一つです。科目合格だけでも勉強する価値があります。
経理初心者におすすめの3つの資格
「経理初心者でどう慣れていけばいいか分からない…」
そんな悩みを持つあなたにおすすめなのが、経理関連の資格取得。簿記や会計の基礎知識を身につけることで、経理の仕事への理解度が格段にアップします。
経理初心者におすすめの資格は以下のとおりです。
- 日商簿記検定3級
- FASS検定(経理・財務スキル検定)
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
日商簿記検定3級
簿記は企業の経済活動を記録し経営状態を把握するために必要不可欠なスキル。簿記3級はこの簿記の基礎を学習できる資格です。
経理初心者は簿記3級の勉強から始めるといいでしょう。簿記3級の概要は以下のとおり。
資格名 | 日商簿記検定3級 |
概要 | 個人商店の経理担当レベル 複式簿記の基本を理解し、日常的な取引処理を習得できる |
おすすめな人 | 経理部門に配属されたばかり 会計の勉強をしたことがない 仕訳や試算表の作成に不安がある |
合格率 | 30〜40%(※17) |
勉強時間(通信講座) | 80〜100時間(※17) |
費用(通信講座) | 3,600円〜40,000円(※18) |
※17 参考:TAC「簿記3級とは?難易度、合格率、必要な勉強時間や勉強方法」
※18 参考:TAC「TAC簿記講座コース・日程表」
簿記の知識は経理に必須。まずは簿記3級を取得して経理キャリアの基礎を固めていきましょう。
>>簿記3級とは?(準備中)
FASS検定(経理・財務スキル検定)
FASS検定は経理1年目におすすめです。FASS検定は企業の経理に役立つ知識やスキルを実務レベルで勉強できるから。
会計知識だけを問う簿記と違い経理実務ベースの検定のため、経理の全体像を把握することに役立ちます。FASS検定の概要は以下のとおりです。
資格名 | FASS検定(経理・財務スキル検定) |
概要 | 経理・財務の基礎スキルや実務能力を評価する検定 |
おすすめな人 | 経理初心者 経理・財務の基礎知識を強化したい 経理の実務を学びたい 経理の全体像を理解したい |
合格率 | スコアシステムのためなし |
勉強時間(通信講座) | 約30時間 |
費用(通信講座) | 12,000円〜65,000円 |
FASS検定は経理実務への理解度を高めてくれます。特に経理初心者はFASS検定の勉強で経理の全体像を早めに掴むと、日々の仕事が分かりやすくなりますよ!
私も経理1年目でFASS検定を勉強して、経験したことのない経理業務も理解しやすくなりました!
>>FASS検定とは?(準備中)
>>公式サイト:FASS 経済産業省 経理・財務人材育成事業 公式サイト
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
経理の仕事では日々の業務でMicrosoft Officeソフトを扱う機会が非常に多いです。
例えば請求書や見積書の作成、売上データの集計や分析など多岐にわたる業務でWordやExcelのスキルが求められます。
MOSを取得することで、Microsoft Officeソフトを使いこなすスキルを客観的に証明できます。MOSの概要は以下のとおり。
資格名 | MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) |
概要 | Microsoft Officeソフトの操作スキルを証明する国際的な資格 |
おすすめな人 | ExcelやWordなどのOfficeソフトを効率的に使いたい データ分析や報告書作成のスキルを向上させたい 業務を効率化して作業効率を高めたい |
合格率 | 一般レベルの合格率:約80% 上級レベルの合格率:約60%(※19) |
勉強時間(通信講座) | 2週間〜1か月(※19) |
費用(通信講座) | 一般レベル Word&Excel:29,000円(※20) |
※19 参考:生涯学習のユーキャン「MOS資格の試験の合格率や難易度は?勉強方法や試験詳細まで解説」
※20 参考:生涯学習のユーキャン「MOS講座 費用について」
MOSの試験は知識を問うだけでなく実際にソフトを操作する実技形式で実施されます。MOSを勉強することでOfficeソフトのスキルアップになり、経理の仕事が効率的になりますよ。
経理部員の専門性を高める6つの資格
経理部員として専門性を高めてキャリアアップを目指すなら、資格取得は有効な手段。特に難関資格を取得すれば、さらに専門性を深めキャリアの幅を広げることができます。経理の専門性を高めてくれる資格は以下のとおりです。
- 公認会計士試験
- USCPA(米国公認会計士)
- USCMA(米国公認管理会計士)
- USCIA(公認内部監査人)
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- TOEIC
公認会計士試験
公認会計士試験は会計系資格の最高峰。試験では会計知識に加え、企業経営に関する幅広い知識、法律知識、さらには高い倫理観が求められます。
企業のコンプライアンス意識の高まりやグローバル化に伴い、公認会計士の需要はますます高まっています。公認会計士試験の概要は以下のとおり。
資格名 | 公認会計士試験 |
概要 | 財務諸表監査、会計・税務業務に必要な高度な知識と実務能力を証明する資格 非常に難易度が高く、1.5〜2年をかけて勉強することが一般的 |
おすすめな人 | 会計分野でキャリアアップしていきたい 会計や数字が好きでより深く勉強したい 監査法人で働きたい 手に職をつけて市場価値を高めたい |
合格率 | 短答式試験:15~20% 論文式試験:35~40%(※5) |
勉強時間(通信講座) | 3,500時間(※6) |
費用(通信講座) | 33万円〜86万円(※7) |
※5 参考:TAC「公認会計士試験の難易度と合格率を徹底解説」
※6 参考:TAC「公認会計士試験の勉強時間はどのくらい必要?」
※7 参考:資格★合格クレアール「公認会計士になるために必要な費用はいくら?予備校のほかに必要な経費もすべてを解説」
公認会計士試験は難関資格として知られています。合格率は低いですが、経理や会計のキャリアを積みたい人にとって非常に魅力的な資格です。
USCPA(米国公認会計士)
USCPAは国際的なビジネス資格のトップクラス。英語×会計のスキルを証明できるので、外資系やグローバル企業を目指す人におすすめです。USCPAの概要は以下のとおり。
資格名 | USCPA(米国公認会計士) |
概要 | 米国の公認会計士資格 国際的に認知度が高く、監査や財務会計の専門性を証明できる |
おすすめな人 | グローバルに活躍したい 英語力を生かしたい キャリアの幅を広げたい |
合格率 | 全科目世界平均:50〜60% |
勉強時間(通信講座) | 約1,200~1,500時間 (会計知識ゼロ、英語があまり得意でない方)(※8) |
費用(通信講座) | 約100万円(※9) |
※8 参考:TAC「USCPAの試験制度・受験資格・難易度」
※9 参考:USCPAどこのブログ「米国公認会計士(USCPA)の総費用は100万円!?費用を安くする方法!」
USCPAはグローバルな会計系キャリアを目指す人に向いています。グローバルな資格で専門性を高めてキャリアアップしていきましょう。
外資系で働く私ですが、経理部ではUSCPAホルダーの同僚が何人も活躍しています。
USCPAについてはこちらのブログがおすすめです。USCPAについて詳しく解説されているので、様々な疑問を解決できますよ!
USCMA(米国公認管理会計士)
USCMAは管理会計に関する国際資格。管理会計の専門性を高めていきたい経理部員におすすめです。試験はすべて英語なので、USCPAと同じく英語力の証明にもなります。USCMAの概要は以下のとおり。
資格名 | USCMA(米国公認管理会計士) |
概要 | 管理会計に特化した国際資格 管理会計×英語力の証明が可能 |
おすすめな人 | FP&A(管理会計分野)に転職したい 管理会計×英語力を証明したい 管理会計のスキルアップをしたい |
合格率 | 世界平均:50% |
勉強時間(通信講座) | 6ヵ月〜9ヵ月 |
費用(通信講座) | 181,000円 |
USCMAは管理会計分野のキャリアを大きく広げてくれます。管理会計分野やグローバルな環境で働きたいと考えるなら、ぜひUSCMA取得を目指してみてはいかがでしょうか。
私もUSCMAを勉強したおかげで外資系に転職できました!
USCMAの詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>USCMA(米国公認管理会計士)とは管理会計の国際資格
>>USCMA(米国公認管理会計士)は意味ない?
管理会計に関する資格はこちらの記事をご覧ください。
>>FP&A・管理会計の資格難易度は?
CIA(公認内部監査人)
CIAは企業内の内部監査の専門知識を証明する資格として、世界中で高く評価されています。企業を取り巻くリスクは年々複雑化しており、内部統制の重要性が高まっているから。CIAの概要は以下のとおりです。
資格名 | CIA(公認内部監査人) |
概要 | 内部監査の専門知識を証明する国際資格 世界のあらゆる組織でCIAが必要とされている |
おすすめな人 | 内部統制やリスク管理に関心がある 会計だけでなく業務全般に興味がある グローバルな視点で国際的な基準に基づいた監査を学びたい |
合格率 | 各パート:35〜40%(※10) |
勉強時間(通信講座) | 300〜500時間(※10) |
費用(通信講座) | 168,000円(※11) |
※10 参考:アビタス「CIA(公認内部監査人)の難易度は?合格率・必要な学習時間を解説」
※11 参考:TAC「CIA本科生」
CIAホルダーは内部監査に専門知識を持つ人材として非常に魅力的です。キャリアや年収アップに加え、グローバルに活躍できるチャンスも広がります。経理として培ってきた知識を土台に、CIAを取得して内部監査への専門性を高めることも可能です。
>>公式サイト:Home|The Institute of Internal Auditors|The IIA
FP(ファイナンシャルプランナー)
FPは経理にもおすすめの資格。保険や投資などお金に関する幅広い知識を得ることができます。FPの概要は以下のとおり。
資格名 | FP(ファイナンシャルプランナー) |
概要 | 個人や企業の資産運用と財務計画を行う専門家 金融、税務、保険などの知識が必要 |
おすすめな人 | 資産運用や金融商品に興味がある 税務や保険、投資など幅広い金融知識を身につけたい キャリアの幅を広げたい |
合格率 | FP2級:学科試験約39%、実技試験約61%(※12) |
勉強時間(通信講座) | FP2級:150〜300時間(※13) |
費用(通信講座) | 78,000円〜108,000円(※14) |
※12 参考:日本FP協会「2024年1月実施2級FP技能検定試験結果」
※13 参考:TAC「FP(ファイナンシャルプランナー)2級の難易度は高め!他の資格と比較」
※14 参考:TAC「コース・料金・日程表」
FP資格を取得すると、金融機関や保険会社で働くキャリアも開けます。個人的な財務計画に活用したり、企業の財務計画業務を担うことも可能ですよ。
TOEIC(Listening & Reading Test)
経理として働くうえで、TOEICのスコアが重視される傾向が強まっています。グローバル化の影響で、海外企業との取引や英語の財務諸表分析など英語を使う場面が増えているから。
企業によっては昇進要件にTOEICのスコアを設定している場合もあります。TOEICの概要は以下のとおり。
資格名 | TOEIC(Listening & Reading Test) |
概要 | 英語によるコミュニケーション能力を測定する国際的な試験 就職や転職、昇進時の評価基準として使用されることが多い |
おすすめな人 | グローバル企業や外資系で働きたい 海外取引が多い企業に勤務している 英語の財務報告や資料作成が求められる 昇進や昇格の要件として英語力が重要視される |
合格率 | スコアシステムのためなし |
勉強時間(通信講座) | 100点上昇させるのに200〜300時間(※15) |
費用(通信講座) | 受験料:7,810円 + テキスト代(※16) |
※15 参考:Oxford University Press「A Teacher’s Guide to TOEIC(R). Listening and Reading Test. Preparing Your Students for Success」
※16 参考:IIBC TOEIC Listening & Reading Test「受験料・支払方法」
英語に強い経理は重宝されます。市場価値を高めグローバルに活躍するためにも、TOEICのスコアアップを検討してみてはいかがでしょうか。
私もTOEIC700点近くを取得して、外資系企業の経理に転職できました。
経理におけるTOEICの重要性はこちらの記事をご覧ください。
>>TOEICは経理の転職で意味ない?
>>公式サイト:【公式】TOEIC Program|IIBC
忙しい経理部員が働きながら資格の勉強をする方法
経理で転職やキャリアアップを目指すなら、資格取得は大きな武器になります。しかし社会人には時間がありません。がむしゃらに頑張るのではなく、働きながら資格の勉強をする方法を実践していきましょう。
私も以下の方法で簿記2級取得・USCMA科目合格・TOEIC710点などの結果を出してきました。
働きながら効率的に資格の勉強をするためには、以下のようなポイントがあります。
- 通信講座の検討
- 隙間時間の活用
- 教材の絞り込み
- 目標設定
通信講座の検討
「忙しいから効率的に勉強したい!」という人におすすめなのが通信講座です。通信講座は場所や時間に縛られることなく、自分のペースで学習できるから。独学・通信講座・通学講座のメリットとデメリットはそれぞれ以下のとおりです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
独学 | ・費用が安い | ・学習効率が悪い ・資格取得に時間がかかりやすい ・孤独感がある |
通信講座 | ・時間を節約できる ・通学講座より安い ・いつでも学習できる | ・気軽に質問できない ・孤独感がある |
通学講座 | ・学習に集中できる ・些細な質問ができる ・受験仲間を見つけやすい | ・費用が高い ・移動時間がかかる ・スケジュール調整が必要 |
時間のない経理部員にとって通信講座は最もコスパの良い学習方法。時間や費用を押さえつつ、効率的に資格の勉強をしましょう。
隙間時間の活用
働きながら資格を勉強するために重要なのは、隙間時間の活用。時間のない経理部員は隙間時間を寄せ集めて勉強時間を確保する必要があるからです。私が実際に資格の勉強に使っている隙間時間は以下のとおり。
- 通勤中の電車やバスでの移動時間
- 昼休みの食事後の時間
- 病院や美容院での待ち時間
- 料理中の食材を茹でている間や焼いている間
- 就寝前のベッドに入ってから眠るまでの時間
- 家族や友人を待っている時間
日々の生活の中でも意外に隙間時間は多いもの。隙間時間に何もしないのはもったいないので、資格の勉強に当てることで有効活用しましょう。
まずは長い通勤時間を資格の勉強に活用してみましょう!
教材の絞り込み
資格の教材は非常に多いです。どの教材を選べば良いか迷う人もいるのではないでしょうか。このときの注意点は何種類も教材を買いすぎないこと。教材を絞り込むメリットは以下のとおりです。
- 少数の教材を深く理解するため効率が上がる
- 繰り返し学習で内容が定着しやすい
- 一冊をやり遂げる達成感がモチベーション維持につながる
- 教材を選ぶ時間が減り、学習時間が増える
- 教材を買い込むことを避け無駄な出費を押さえられる
- 限られた教材数だと試験直前期の復習もしやすい
教材にいくつも手を出してはいけません。本当に必要な教材だけを使い倒すように意識しましょう。
通信・通学講座なら決められた教材だけで済むので、余計な悩みがなくなりますよ!
目標設定
社会人の資格取得には何かしらの目的があるはず。資格の勉強を始める前に目標を明確に設定しましょう。資格に対する目標設定のメリットは以下のとおり。
- モチベーションが維持できる
- スケジュールが立てやすい
- 達成感を得やすい
- 目標達成後の未来をイメージできる
- 資格の勉強を途中でやめる選択肢が持てる
私の場合は転職を目標として、USCMAの資格を1年以上勉強しました。転職という目標があったことで、無事科目合格まで進むことができました。
結果的に資格取得には至りませんでしたが、それは目標である転職を叶えたから。最初に目標設定しておくと、「合格するまで資格の勉強をやめられない…」という思い込みから逃れられます。
最初に目標設定しておくと、「何のためにその資格を勉強したいのか。」が明確になります。資格を取得することではなく、「どうなるために資格を取得するのか。」を意識しましょう。
経理の資格のよくある質問
ここでは経理の資格に関するよくある質問を紹介します。資格取得を考える経理部員は参考にしてください。
経理に資格はいらないってほんと?
経理の実務に資格は不要です。しかし以下のように、経理に資格が必要なケースもあります。
- 転職の必須条件で資格が必要
- 社内で資格取得を奨励されている
- 昇進の要件で資格が必要
今は誰もが転職する可能性のある時代。将来のキャリアを見据えて必要な資格を取得しておきましょう。
>>経理に資格はいらない?(準備中)
経理に簿記は必要?
経理に簿記は必要です。簿記の知識は経理業務のベースとなる経理部員に欠かせないものだから。
私は2社5拠点で経理として働いた経験がありますが、簿記を知らない経理部員に会ったことはありません。
「経理になりたい!」「経理に配属された。」という人はまず簿記を勉強しましょう。
>>簿記を勉強するメリット(準備中)
簿記以外におすすめの資格は?
以下のように、経理には簿記以外にもおすすめな資格が多くあります。
- 税理士試験
- 公認会計士試験
- USCPA
- USCMA
- CIA
- FP
- TOEIC
簿記はあくまで経理の基礎知識。そこから専門性を高めていきましょう。
資格以外で経理に必要なスキルは?
簿記以外で経理に必要なスキルの例は以下のとおり。
- エクセルスキル
- ITスキル
- タスク管理スキル
- 問題解決力
- 計算力
- データ分析力
- 英語力
- コミュニケーション能力
いずれも資格だけでは獲得できないスキルのため、それぞれ勉強や経験が必要です。
まとめ:経理部員に資格は必須!自分の目標と合う資格を検討しよう
経理のキャリアアップにおいて資格は非常に重要です。経理の実務に生かせる資格も多く、経理の仕事と資格は相性がいいから。経理部員に役立つおすすめの資格は以下のとおりです。
- 日商簿記検定2級
- 日商簿記検定1級
- 税理士試験
- 日商簿記検定3級
- FASS検定(経理・財務スキル検定)
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 公認会計士試験
- USCPA(米国公認会計士)
- USCMA(米国公認管理会計士)
- USCIA(公認内部監査人)
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- TOEIC
資格取得には時間も費用もかかります。やみくもに資格を取るのではなく、自分の目標を叶えるためにどんな資格が有効かを考えましょう。
経理初心者はまず簿記2級まで取得することがおすすめ。簿記2級は経理の転職や昇進において必要とされることが多いからです。まずは簿記の勉強から取り組んでみてください。
>>簿記を勉強するメリット(準備中)