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- 「経理はやめとけ」って本当?
- 経理として働き続けるべきか不安…
- 経理キャリアに失敗したらどうしよう…
こんな悩みはありませんか?実は「経理はやめとけ」と言われることはよくあります。なぜなら経理の仕事にはデメリットがあり、それを受け入れられない人にとって経理は大変な仕事だから。
私の就活時も何度か「なぜ経理なの?」と問われることがありました。経理をしているとそのデメリットも感じるからです。
この記事では「経理はやめとけ」と言われる理由や経理として働くかどうかのチェックポイントについて解説します。
この記事を読むことで「経理はやめとけ」と言われる理由が分かり、自分が経理として働くべきか判断できるようになりますよ!結論は、「経理はやめとけ」と言われる理由は以下の9つ。
- 経理は将来なくなるイメージが強い
- 成果が可視化しづらくて評価されにくい
- 経理は年収が高くない
- 専門的で勉強し続ける必要がある
- 仕事の責任が重い
- ルーティン業務ばかりでつまらない
- 人間関係が狭くなりやすい
- 決算期が忙しすぎる
- ストレスで頭がおかしくなる
上記を受け入れられない人は、経理で働くのは大変かもしれません。しかし経理には多くの魅力があり、人によって経理が自分に一番合う仕事になることもあります!
今の職場に不満があって早く転職活動を始めたい方は以下の記事をご覧ください。若手経理におすすめの転職活動の始め方を解説しています。
経理の役割と仕事内容
経理の役割は企業の財務状況を正確に管理すること。それによって会計の面から企業の運営や意思決定をサポートします。具体的な仕事内容は日次・月次・年次で以下のとおりです。
日次業務 | 月次業務 | 年次業務 | |
---|---|---|---|
目的 | 月次や年次の決算のために 日々企業の財務活動を記録・管理 | 年次決算のために月ごとで記録 月ごとで財務状況を確認して経営判断につなげる | 企業の1年間の財務情報を社内外に共有し、 株主や関係者に対する説明責任を果たす |
内容 | 経費精算・領収書の確認 伝票・帳簿の記入 現預金管理 | 月次決算対応 請求書発行・支払処理 | 年次決算対応 税務対応 |
経理の役割は会計の専門家であり、企業にとって重要です。そのため企業内はもちろん転職市場でも経理の専門的な経験は重宝されます。
経理は多くの会社で同じような仕事をします!
経理の仕事内容の詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>経理とは企業の財務管理を行う仕事!
「経理はやめとけ」と言われる9つの理由
会計の専門家として企業で重宝される経理ですが、「経理はやめとけ」と言われることもあります。その理由は以下の9つ。
- 経理は将来なくなるイメージが強い
- 成果が可視化しづらくて評価されにくい
- 経理は年収が高くない
- 専門的で勉強し続ける必要がある
- 仕事の責任が重い
- ルーティン業務ばかりで楽すぎ・つまらない
- 人間関係が狭くなりやすい
- 決算期が忙しすぎる
- ストレスで頭がおかしくなる
経理は将来なくなるイメージが強い
経理の仕事は将来なくなるとよく言われます。
しかし実際はAIやRPAの進化により一部の業務が効率化されるものの、経理の仕事は完全にはなくならないです。その理由は以下のとおり。
- AIやRPAの導入は簡単ではなく、管理する必要がある
- 税務や会計的判断など、難しい仕事にはこれからも経理部員が必要
- 管理会計を使った意思決定のように、ビジネスに近い仕事には経理部員が必要
AIの発展で経理業務は大きく変わります。しかし経理の仕事が完全になくなるわけではありません。今後の経理はより付加価値の高い仕事へシフトするため、英語やITなどの経理以外の専門性を持つことが求められます。
私は経理の効率化プロジェクトリーダー経験がありますが、経理が完全になくなるとは思えません。
成果が可視化しづらくて評価されにくい
経理部門の成果は可視化しづらいです。経理の仕事はノルマもなく、利益を直接生むものではないから。経理が評価されにくい理由は以下のとおりです。
- 経理は社内の財務管理に関わり、直接利益を生み出さない
- 経理の重要性を疎かにしている企業がある
- ミスがないことが当たり前の減点方式
- 目標設定が数値化しづらい
- 社内で経理自体の人数が少なく、昇進の枠が少ない
経理の特性上、成果は可視化しづらく評価されにくいという問題は避けられません。しかし普段の業務に加えて経理のコスト削減に貢献できる人は、評価を受けやすくすることが可能です!
分かりにくい評価基準に不満を持つ経理部員も多いです…
経理は年収が高くない
経理の年収が高くないのは事実ですが、低すぎることもありません。例えば20代経理の平均年収は以下のとおり。
全体 20代平均年収 | 経理の 20代平均年収 |
---|---|
352万円 | 402万円 |
参考:doda「平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】」
参考:doda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」
経理の年収は実際のところ企業によって異なります。そのため経理で年収を上げ続けるには転職が有効な選択肢の一つです。
経理の年収の真実を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>>経理の年収の真実
専門的で勉強し続ける必要がある
経理の仕事は専門性が高いため、継続的な勉強が必要です。その理由は以下のとおり。
- 会計基準や税法に沿った処理が必要で、最新情報を常に取得しないといけない
- 経理のキャリアを広げるために、専門性を高めていく必要がある
- グローバル化やIT化などビジネス環境の変化に対応した知識やスキルを身につける必要がある
このように経理は専門性が高いため、法律や会計基準の変更への対応や会計知識の向上のために継続的な学習が必要です。
勉強嫌いの人に経理はしんどいです。
仕事の責任が重い
経理の仕事は些細なものでも責任が重いです。経理の仕事は会社の財務状況判断につながり、小さなミスでも大きな影響を及ぼす可能性があるから。
例えば以下のように、ミスが起きると大きな影響を及ぼすことがあります。
- 取引先への支払い漏れのせいで、今後の取引ができなくなる
- 入出金管理が不十分で、会社の資金が足りなくなる
- 月次決算の数値が間違っていて、経営判断を誤る
経理は1年目から仕事の責任が重いです。ほとんどの仕事が会社にとって重要なものなので、責任感のない人には厳しい仕事といえます。
私は経理1年目から役員層と関わっていました!
ルーティン業務ばかりで楽すぎ・つまらない
経理はルーティン業務が多く、仕事の単調さとマンネリ化で楽すぎたりつまらないと感じたりすることがあります。
経理にルーティン業務が多いのは、経理の特性上毎月ほぼ同じように財務状況を集計・管理するからです。経理のルーティン業務の具体例は以下のとおり。
- 経費精算
- 伝票・帳簿の記入
- 領収書の確認
- 会計システムへの入力
- 月次決算対応
- 請求書作成
- 支払処理
経理はこのようなルーティン業務が大半を占めるため、クリエイティブな仕事や新たな挑戦の機会が少ないと感じることがあります。ルーティン業務に慣れてくると、経理の仕事が楽すぎて不安になることもあるでしょう。
>>経理の仕事が楽すぎるときの対処法
>>経理がつまらない7つの理由
人間関係が狭くなりやすい
経理は会社の人間関係が狭くなりがちです。なぜなら経理部門は部署内で完結する業務が多く、他部署との交流が少なくなりやすいから。
例えば月次決算対応では、1ヶ月間の処理をまとめて確認していく作業が必要になります。その際は作業に没頭することになり、経理部内でのやりとりだけになることが多いです。
経理部門がゆえに職場内での人間関係が狭く、ストレスを感じる原因の一つとなる可能性もあります。
どうしても人間関係が無理なら転職くらいしか道はありません…
決算期が忙しすぎる
経理部門は決算期に特に忙しくなります。決算期は会社の財務状況を正確に反映するための重要な時期で、そこに業務が集中するから。決算期が忙しすぎる原因は以下のとおりです。
- 日頃の処理の再確認や誤りの修正が必要
- 詳細な財務データの集計、報告書の作成など幅広い作業がある
- 決算対応の期間が数日ほどしかない
決算期の忙しさは、経理部門にとって避けられません。ただ企業規模や業界によっても経理の忙しさは変わるので、自分に合った会社を選ぶことが重要です。
月末月初はどこの経理も忙しいです…
ストレスで頭がおかしくなる
経理には特有のストレスがあります。経理の仕事で頭がおかしくなると感じる場面は以下のとおり。
- 1円単位で細かい数字の管理が必要
- 期限のプレッシャーが常にある
- 幅広い業務を覚えなければならない
- ルーティン業務が多すぎる
- 正確さとスピードばかり要求されてミスが許されない環境
- 年1回しかない業務も多く、経験を積むのに時間がかかる
- 会計の専門知識と法規制をアップデートし続けないといけない
経理は様々なストレスの要因があり、やめとけと言われることもあります。特に経理が合わない人にとってはつらい環境です…
経理は楽そうに見えて様々なストレスと闘っています!
経理がつらい・やめたいと感じる人は以下の記事をご覧ください。
>>経理は頭がおかしくなる?経理のストレスの原因を解説
>>【経理やめたい】よくある悩みと対処法
「経理はやめとけ」は嘘?経理で働くメリット11選
実は経理には多くのメリットがあります。ここでは現役経理部員が経理で働くメリットを解説します。
- ノルマがない
- 社外の人と直接関わることが少ない
- 会計の専門知識が身につく
- 会社の数字に強くなる
- 経営判断に関われる
- 企業に必要不可欠な仕事
- 資格取得がダイレクトに仕事につながる
- スキルアップが目に見える
- ワークライフバランスが取りやすい
- 多様なキャリアパスがある
- 転職しやすい
ノルマがない
経理の仕事には、営業のように売上目標といった数字に追われるノルマは基本的にありません。経理の主な業務は会社のお金の管理や記録だからです。具体的には以下のような業務内容があります。
- 日次業務:現金出納、伝票処理、請求書処理
- 月次業務:試算表作成、月次決算業務
- 年次業務:年次決算業務、税務申告書作成
これらの業務は正確性や期限が重視される一方、売上目標のようなノルマを設定する必要がないのです。経理の仕事には数字に追われるノルマはありません。プレッシャーを感じやすい人や自分のペースで仕事を進めたい人には大きなメリットになります。
正確性や期限厳守などのプレッシャーはあります。
社外の人と直接関わることが少ない
経理は営業などと比べて社外の人と直接やり取りする機会が少ないです。経理の主な業務は社内の会計処理や財務分析が中心だからです。顧客対応や外部との交渉といった機会は多くありません。
社外との関わり | 頻度 | |
---|---|---|
営業 | 顧客との商談や契約交渉、関係構築など | 非常に多い |
広報 | メディア対応やプレスリリース配信、イベント運営など | 多い |
経理 | 金融機関や税理士、監査人とのやり取りなど | 少ない |
上記のように経理は社外とのやり取りが限定的です。様々な人とのコミュニケーションが負担と感じる人にとって、経理の特徴は大きなメリットになります。
しかし全くコミュニケーションがいらないわけではありません。社内の関係者や金融機関、税理士など特定の相手とのコミュニケーションが発生することは認識しておきましょう。
経理は社内の関係者が主なお客さんというイメージです!
会計の専門知識が身につく
経理として働くことで、会計に関する専門知識を身につけることができます。これらはすべてのビジネスパーソンに重要な知識。具体的には以下のとおりです。
- 会計の原則や基礎知識
- 財務諸表分析力
- 税務に関する知識
- 予算管理能力
企業活動において、お金の流れを把握し管理することは非常に重要。そのため経理業務を通じて習得した会計の専門知識は多くの場面で生かすことができるのです。
経理の仕事を通して身につく会計の専門知識は、一生役立つスキルです!
会社の数字に強くなる
経理の仕事を通して、会社の財務状況や業績を把握することができます。これはキャリアアップや転職、投資でも使えるスキルです。経理の仕事をしていると以下のようなスキルが身につきます。
- 売上高や利益率から会社の収益構造を分析できる
- 費用実績を見て無駄なコストを発見できる
- キャッシュフローを見て資金繰り状況を把握できる
会社の数字に強くなることは、ビジネスパーソンとしての重要な能力です。将来管理職を目指す場合や副業を考えている場合でも、必ず役に立つスキルといえます。
会社の数字に強いビジネスパーソンは少ないので、強力な武器になります。
経営判断に関われる
経理は会社の財務状況を最もよく知る立場。そのため若手のうちから経営判断に関われる可能性があります。なぜなら企業の経営判断は常に経理の作る数字に基づいて行われるからです。経理が実際に経営判断に関わる場面は以下のとおり。
- 事業の収支実績やトレンドを作成し、今後の経営施策の判断材料を提供
- 各部署の費用実績を分析し、無駄なコストを削減するための施策を提案
- 新規事業の収支計画を作成し、投資の可否を経営層に提言
このように経理は経営層のブレーンとして重要な役割を担うことがあります。経営に深く関わりたいという意欲を持つ人にとって、経理は非常に魅力的な仕事といえるでしょう。
私も経営会議に参加して、月次実績の分析や報告をしています。
企業に必要不可欠な仕事
経理は企業の活動を支えるために必要不可欠な仕事。
経理は会社の「お金」に関する業務全般を担うことで、健全な企業活動を陰ながら支えています。企業規模に関わらず、経理機能が存在しない会社はありません。
もし経理がいなければ以下のような状態になる企業が一気に増えるでしょう。
- 売上や費用が正確に把握できず、経営判断を誤る
- 資金繰りが悪化し、倒産の危機に陥る
- 税務調査で指摘を受けペナルティを受ける
会社の数字は会社の健康状態を表すデータです。経理はそのデータを正確に記録・分析することで、会社を「健康」な状態に保つ役割を担っています。
経理はどの会社でも必要な仕事でやりがいがあります。
資格取得がダイレクトに仕事につながる
経理は資格が仕事に直結しやすい職種です。経理の仕事は専門性が高く、専門知識が必要とされる場面も多いから。経理関連の代表的な資格とメリットは以下のとおりです。
資格名 | レベル | メリット |
---|---|---|
日商簿記3級 | 経理初心者向け | 会計・経理の基礎知識を習得できる |
日商簿記2級 | 経理の実務レベル | 就職・転職で有利になる |
日商簿記1級 | 高度な会計知識 | 税理士や公認会計士へのステップアップになる |
税理士 | 最難関レベル | 税務業務の専門知識を習得できる |
経理は専門知識が重要。そのため経理関連の資格は経理実務に直結しやすいです。
資格で得た知識が仕事に役立つとやる気もアップします!
スキルアップが目に見える
経理は日々の業務を通してスキルアップを実感しやすい点が魅力。
経理業務は日次・月次・年次業務などスキルレベルが分かりやすいものが多いからです。目に見える形で成長を感じられるため、モチベーションを維持しながら働き続けることができます。
経理のスキルアップの具体例は以下のとおり。
- 定期的な仕訳処理を1人でこなせるようになった
- 月次決算を一人で完了できるようになった
- 財務諸表を見て会社の課題を見つけられるようになった
このように経理の仕事には、小さな成功体験を積み重ねながら成長を実感できる場面が多くあります。
経理はできる業務がどんどん増えることで成長を感じやすいです。
ワークライフバランスが取りやすい
経理は他の職種と比較してワークライフバランスが取りやすい傾向にあります。その主な理由は以下のとおりです。
経理業務はルーティンワークが多く、業務時間の見積もりが立てやすい傾向にあります。
月次決算や年次決算など、業務には明確な締め切りが設定されています。計画的に業務を進めることができ突発的な残業が発生しにくいです。
営業職のように顧客対応に追われることが少ないため、自分のペースで仕事を進めやすいです。
もちろん企業や時期によっては残業が発生する場合もあります。しかし全体的には経理はワークライフバランスを重視しやすい職種といえます。
私も日によって残業なしで帰ったり、計画的に休暇を取ったりしています。
多様なキャリアパスがある
経理で身につく知識や経験は、多様なキャリアパスにつながります。経理は企業活動の基盤となる「お金」を扱う部署だから。財務分析や予算管理などを通して、経営的な視点を養うことが可能です。
経理のキャリアパスの具体例は以下のとおり。
キャリアパス | 詳細 |
---|---|
経理部内でキャリアアップ | 係長→課長→部長といったように 経験を重ねることで管理職を目指す |
専門性を高める | 管理会計や財務、税務などに特化し 専門性の高いスキルを身につける |
他部署への異動 | 経理で得た知識やスキルを生かして 営業や経営企画、広報、人事など他部署で活躍 |
コンサルタント | 企業の財務状況の改善や経営課題の解決を支援する コンサルタントとして活躍 |
独立・起業 | 税理士や公認会計士などの資格を取得し、 独立開業する |
経理の仕事は単調で将来の選択肢が狭いと感じるかもしれません。しかし実際には、経理経験を生かして多様なキャリアを築くことが可能です。
私の知り合いでも、経理から営業やコンサルタントになって活躍している人もいます!
経理の将来性はこちらの記事で詳しく解説しています。
>>経理に将来性はある?
転職しやすい
経理は転職市場においても需要が大きく、転職しやすい傾向にあります。経理は企業規模や業種を問わず必要とされる職種だから。
経理が転職しやすい理由は以下のとおりです。
- 経理はどの企業にも必要で常に一定の需要がある
- 経理には専門的な知識やスキルが必要なため、経験者は即戦力として評価される
- 資格が仕事に直結しやすく、転職活動で資格をアピールしやすい
経理は転職市場での需要が大きい職種。専門スキルを磨きながら実務経験を積むことで、より有利な条件で転職活動を進められます。
実務経験や資格が評価されるため、経理は時間をかけた転職活動がおすすめです!
経理におすすめの転職ノウハウはこちらの記事をご覧ください。
>>経理の転職はいつから?
経理はやめとくべき?経理として働くか考える際のチェックポイント
経理が合うかどうかは人によります。ここでは、経理として働くかどうか悩む方に向けて以下のチェックポイントをご紹介します。
- 経理の特徴を知る
- 自分が経理に向いているか確かめる
- 経理のメリット・デメリットを知る
- 経理のキャリアを理解する
- 経理の将来性を把握する
- 自分が経理に魅力を感じるか考える
結論としては、経理のことを深く知ってそれでも自分にとって経理が魅力に感じるかを考えましょう。
経理の特徴を知る
経理は専門的な仕事のため、その特徴を理解しておきましょう。経理の特徴は以下のとおり。
特徴 | 詳細 |
---|---|
内勤中心 | オフィス内での デスクワークが中心 |
座りっぱなし | 長時間の 座り作業が多い |
専門性が高い | 会計や税法など、 専門的な知識が必要 |
法規制の遵守 | 会計基準や税法などの 法規制に従った業務対応が必須 |
変化への適応 | 法規制や会計基準の 変更に対応する必要がある |
細かい数字の取り扱い | 正確な数字の管理が 求められる |
ルーティン業務 | 伝票の起票やデータ入力など 同じ作業の繰り返しが多い |
決算期の忙しさ | 月末や年末などの 決算期には業務が集中する |
コミュニケーション能力 | 他部署や経営層との コミュニケーションが重要 |
責任が重い | 財務状況管理の正確性には 高い責任が伴う |
継続的な学習 | 会計知識や法規制に関して 継続的な勉強が必要 |
経理はその専門性の高さから上記のような特徴があります。経理の特徴を知ることは、経理としてのキャリアを考える際に重要です。
自分が経理に向いているか確かめる
自分が経理に向いているかどうかを確かめましょう。経理に向いてないと、経理として働くうちに「やめとけば良かった…」となってしまうから。経理に向いている人の特徴は以下のとおり。
- 数字や会計が好き
- 内勤にストレスがない
- PC作業が好き
- ルーティン業務を頑張れる
- 自分の意思でスキルアップを目指せる
- 報・連・相がしっかりできる
- ルールや法律を遵守できる
経理の仕事には特徴があり、向いている人は限られます。経理として働くことに迷っている人は、経理の特徴を参考にして自分が経理に向いているかを考えてみてください。
経理のメリット・デメリットを知る
どの仕事でもそうですが、経理にもメリットとデメリットがあります。それぞれ以下のとおり。
- ノルマがない
- 社外の人と直接関わることが少ない
- 会計の専門知識が身につく
- 会社の数字に強くなる
- 経営判断に関われる
- 企業に必要不可欠な仕事
- 資格取得がダイレクトに仕事につながる
- スキルアップが目に見える
- ワークライフバランスが取りやすい
- 多様なキャリアパスがある
- 転職しやすい
- 経理は将来なくなるイメージが強い
- 成果が可視化しづらくて評価されにくい
- 経理は年収が高くない
- 専門的で勉強し続ける必要がある
- 仕事の責任が重い
- ルーティン業務ばかりでつまらない
- 人間関係が狭くなりやすい
- 決算期が忙しすぎる
経理のメリットとデメリットのどちらも把握することは、経理として働くうえで重要となります。やめとけと言われる理由まで理解したうえで、自分が経理として働くイメージを持ちましょう。
経理の将来性を把握する
将来的に「経理の仕事がすべてなくなってしまった…」となることはありません。なぜならAIやRPAの活用を進めても、経理の重要な仕事は残り続けるから。
私は経理効率化プロジェクトリーダーの経験がありますが、以下のような理由から経理はなくならないと理解しています。
- AIやRPAの導入は簡単ではなく、管理する必要がある
- 税務や会計的判断など、難しい仕事にはこれからも経理部員が必要
- 管理会計を使った意思決定のように、ビジネスに近い仕事には経理部員が必要
経理の仕事に将来性はあります。ルーティン業務などの単純作業はなくなっていきますが、経理の専門性と企業運営における重要性は変わりません。
専門性の高い経理部員になれていれば、経理としてのキャリアを歩み続けることが可能です。
経理のキャリアを理解する
経理として働くうえでは、将来のキャリアも知っておく必要があります。ほとんどの人は今の仕事をずっと続けることはないから。将来どうなりたいかを考えて、経理で働いて将来的にそれを実現できるか判断しましょう。
経理のキャリアパスの王道は、基本的な会計業務から始まり、財務分析、予算策定を経て経理課長・部長になることです。その他以下のような選択肢があります。
- 経理課長・部長
- 財務課長・部長
- 税務課長・部長
- 経営企画(FP&A)課長・部長
- CFO (最高財務責任者)
また経理から少しずらした以下のようなキャリアもあります。
- 内部監査
- 会計コンサルタント
- 公認会計士・税理士
- 起業・独立
このように経理のキャリアパスは多様であり、専門性を高めることで上位の財務関連ポジションへの道が開けます。経理のキャリアを理解することは、自身の将来キャリアを計画する上で非常に重要です。
自分が経理に魅力を感じるか考える
ここまでで以下のように経理と自分のことを把握してきました。最後にそれらを包括して、経理に魅力を感じるか考えましょう。
- 経理の特徴
- 自分が経理に向いているか
- 経理のメリット・デメリット
- 経理の将来性
- 経理のキャリア
重要なのは、経理のことを理解したうえで経理として働くメリットの方が大きいと感じられるかどうか。以下のチェックポイントをクリアしたら、あなたは経理に魅力を感じていますよ!
- 経理の特徴が自分にとってはメリットだと思える
- 経理に向いている人の特徴に多く当てはまる
- 経理のメリットに魅力を感じる
- 経理のデメリットを受け入れられる
- 経理に将来性があることを理解できた
- 経理のキャリアのイメージと自分の将来像が合う
経理に魅力を感じるかどうかは、個々の価値観やキャリア目標が大きく関係します。経理と自分のことをきちんと理解して判断すれば、「経理はやめとけ」というイメージを払拭できますよ!
私は上記のチェックポイントをすべてクリア!新卒から5年以上経理で楽しく働いています。
「経理やめとけば良かった…」となっても大丈夫!おすすめ対処法3選
経理の仕事を選んで後悔しても大丈夫!「経理やめとけば良かった…」となっても以下3つの対処法があります。
- 経理が自分に向いているか自己分析
- 社内で担当業務変更や異動を検討
- 転職する
経理が自分に向いているか自己分析
経理を数年続けて「やめとけば良かった…」となっている場合は、経理が自分に向いているか再度自己分析をしましょう。
自己分析をするためには、転職エージェントを活用することがおすすめです。なぜなら転職エージェントは経理の転職のプロだから。あなたの実績や考え方から、あなたが経理に向いているかどうかのアドバイスをくれます。
もし自分が経理に向いていなさそうであれば、無理に経理として働き続ける必要はありません。
社内異動する
自分に経理が向いていなさそうなら、まずは社内異動を考えましょう。社内異動は転職に比べて社内環境が合わないといったリスクが少ないから。
経理をやめたい場合は、まず職種を変更して数年経験してから転職などを考えることがおすすめです。
私の同僚でも、例えば経理から営業に異動して活躍している方もいます。経理の会計知識や経験は他のどの職種でも役立つので、会計に強い営業として差別化できますよ!
経理からの社内異動で新しいキャリアの可能性が広がり、同じ組織内でも多様な経験を積むことができます。
転職する
社内異動で経理をやめることができない場合は、転職も有効な手段です。転職すれば別の職種で働くことも可能だから。経理をやめる場合でも経験を生かせるおすすめ職種は以下のとおり。
- 経営企画:特に管理会計の知識を生かせる
- コンサルタント:経理部門のお客さんに向けて経験が生かせる
- 営業:会計知識やスキルが差別化になる
経理の仕事が自分に合わない場合でも、転職によって新たなキャリアを選択することが可能です。経理の経験を生かせる職種も多いので、まずは転職エージェントに登録して相談してみましょう。
転職エージェントの利用は基本無料!
「経理はやめとけ」は人による!経理は魅力のある仕事
「経理はやめとけ」と言われる理由は以下9つです。
- 経理は将来なくなるイメージが強い
- 成果が可視化しづらくて評価されにくい
- 経理は年収が高くない
- 専門的で勉強し続ける必要がある
- 仕事の責任が重い
- ルーティン業務ばかりでつまらない
- 人間関係が狭くなりやすい
- 決算期が忙しすぎる
- ストレスで頭がおかしくなる
これらのデメリットに耐えられない人は、経理はやめておくことをおすすめします。しかし経理は以下のように多くの魅力もあります。
- ノルマがない
- 社外の人と直接関わることが少ない
- 会計の専門知識が身につく
- 会社の数字に強くなる
- 経営判断に関われる
- 企業に必要不可欠な仕事
- 資格取得がダイレクトに仕事につながる
- スキルアップが目に見える
- ワークライフバランスが取りやすい
- 多様なキャリアパスがある
- 転職しやすい
経理を選んで後悔しないためには、経理の特徴を把握して自分にとって経理が魅力的かどうかを考えることが重要です。経理として働き続けることを考える人は、経理のメリットをよく理解しておきましょう。
さらに万が一「経理やめとけば良かった…」となっても良いように、経理からどう転職できるかを早めに知っておくことも重要ですよ!