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- とんでもないミスをしてしまった…
- 経理でミスをしたときの対処法は?
- 経理業務のミスを減らすにはどうしたらいい?
こんな悩みはありませんか?実は経理でのミスは誰にでも起こりうることです。なぜなら経理の仕事は数値を扱う正確な対応を求められ、それらは効率的な業務ばかりではないから。
私は経理部員として5年以上。仕訳の計上ミス、支払い漏れ、データの誤削除などいくつものミスを経験してきました。
この記事では経理のとんでもないミスが起きる原因や対処法、ミスを防ぐ方法を現役経理部員の実体験をもとに解説します。この記事を読むことで経理部員がミスをしたときの対処法が分かり、今後のミスを減らすこともできますよ!
結論として経理がとんでもないミスをしたときは、以下の5ステップで対処します。
- 状況を整理する
- 上司や先輩に報告する
- 今後の対応を相談する
- ミスへのリカバリー対応を実施する
- ミスの原因を特定し再発防止策を検討する
経理でミスが起きるのは仕方のないこと。ただし経理部員として働くうえでは、ミスをしたときにどう対処すべきかを知っておきましょう!
経理でとんでもないミスが起こる3つの理由
経理業務でのミスは誰もが経験するもの。そこにはミスが起こる理由があります。
ここでは経理のとんでもないミスが起こる主な理由を、私の5年以上の経理経験をもとに解説します。ミスが起きる理由を理解しておくことは、ミスへの対処や予防のために非常に重要ですよ。
ミスが起きやすい環境や業務フロー
環境の不適切さや業務フローの不備は、経理のミスを招きやすいです。経理業務は1円単位の複雑で詳細な作業が求められるから。少しのやりづらさや不効率さが、とんでもないミスに直結します。
ミスが起きやすい具体的な状況は、以下のとおりです。
- 過剰な業務量
- 個人主義の雰囲気
- 属人的なエクセル作業
- 不明瞭な業務手順
- 形だけの承認
経理のとんでもないミスの背景には、ミスが起きやすい環境や業務フローが原因なことが多いです。ミスをした人だけが悪いのではなく、環境や業務フローの改善に目を向ける必要があります。
どうしても避けられないヒューマンエラー
ヒューマンエラーは、どんなに注意深く作業をしても完全には避けられません。人がやる仕事に完璧などありえないから。ヒューマンエラーが起こる主な原因は以下のとおりです。
- 疲れ
- 勘違い
- 集中力の欠如
- 職務怠慢
- 単純な注意散漫
経理でもヒューマンエラーは起こります。必要なのは、システムやツールを使ってヒューマンエラーが減る状態をつくることです。
曖昧な引き継ぎや業務への経験不足
業務の引き継ぎが曖昧だったり、担当者の経理業務経験が浅かったりすると、ミスが増える原因になります。業務への理解不足や経験不足によって、思い込みや判断ミスが起きやすいから。
理解不足や経験不足によって起きるミスの具体例は以下のとおり。
- 思い込みで過剰な支払いをする
- 判断ミスで数値の集計が漏れる
- 理解不足で書類の保管を忘れる
- 勘違いで二重計上してしまう
理解不足や経験不足によるミスは、雑な業務引き継ぎや教育によって起きてしまいます。慣れるまでは周囲のサポートが重要です。
私の経験でも、業務を引き継いだ直後にミスが起きることが多いです。
経理でよくある5つのミス
経理のミスには特徴があります。経理はどの会社でもある程度決まった業務対応をすることがほとんどだから。経理のよくあるミスは以下のとおりです。
- 入力ミス
- 二重計上
- 計算ミス
- 処理漏れ
- 書類やデータの紛失
ここでは、経理でよくあるミスを経理歴5年以上の現役経理部員の視点から解説します。
入力ミス
入力ミスは最も多いミスの一つです。会計システムやエクセルへの入力は、人の手で行うことがほとんどだから。入力ミスの具体例は以下のとおりです。
- 領収書から伝票への金額転記を間違えた
- 会計システムへの数値入力を間違えた
- 仕訳を逆に入れてしまった
- 伝票からエクセルへの転記を間違えた
入力は人の手で行うのでどうしてもミスが起きやすいです。
二重計上
会計システムへの二重計上も経理の仕事で起こりやすいミスの一つ。会計システムは慣れないと扱いが難しい場合があるから。
そのため経験不足や不注意から二重計上のミスが発生するケースが多いです。具体的には以下のとおり。
- 交通費の経費精算処理を会計システムに入力
- 数日後交通費の申請区間が誤っていることが判明
- 正しい区間で交通費の処理を実施
- 1回目の間違った区間での処理を修正し忘れ、二重計上になってしまった
経理業務の経験が不足していると、修正忘れや不注意で二重計上してしまうことが多いです。
計算ミス
計算ミスは、人が計算する作業では避けがたいものです。数値を計算するときにはミスにつながる要因がいくつもあるから。具体的には以下のように、一つ間違えるだけで計算結果は変わります。
- 電卓の打ち間違い
- 数値の入れ間違い
- エクセル関数の参照誤り
- 小数点やパーセントの見落とし
人の手で計算すると、たとえエクセルを使ってもミスが発生しやすいです。
処理漏れ
経理のミスに多いのが処理漏れです。経理は多くの作業をこなすことが多いから。忙しいと特に必要な処理を忘れてしまいがちです。
以下のような状況だと、処理漏れを引き起こす可能性があります。
- 業務の優先順位がついてない
- todoリストがない
- 雑なスケジュール管理
- 定期的なチェックをしていない
繁忙期やイレギュラー対応の際に起きがちなのが、処理漏れです。
書類やデータの紛失
書類やデータの紛失も、経理に起きやすいミスです。経理は企業の財務情報を管理する仕事なので、細かく書類やデータを保管する必要があるから。
その保管を忘れたり重要視できていないと、大切な書類やデータを紛失してしまいます。重要な書類やデータの具体例は以下のとおり。
- 売上伝票
- 請求書
- 領収書
- 契約書
- 決算書
- 特殊な対応のエビデンス
- 会計システム内の計上データ
- 税務申告書類
経理が扱う書類やデータは重要度が高いものがほとんど。少し過剰なくらいに管理する必要があります。
経理のとんでもないミスで起こる会社への影響
経理のとんでもないミスは、最悪の場合会社にとって深刻な結果を招くことも。ここでは、以下の影響について解説します。
- 財務状況の悪化
- 取引先の減少
- 会社の信頼の喪失
財務状況の悪化
経理のミスによって、最も直接的に影響を受けるのは財務状況です。誤った数字の入力や報告ミスは、利益や損失の計算を大きく誤らせることがあるから。
例えば支出の入力を誤って二重に計上した場合、短期的な借入の必要性に迫られる場合があります。ミスに気づけないと「今月は資金繰りが厳しい。」と誤認識してしまうことがあるから。実際は借入の必要がなかったのに、二重計上が発端となり財務状況が悪化してしまうのです。
経理のミスは財務状況の悪化を招く場合があります。ミスに気づくのが遅れるほど、その影響は大きいです。
取引先の減少
経理のミスは取引先との関係にも悪影響を及ぼす場合があります。取引先に迷惑がかかり、信用を失う可能性があるから。特に以下のようなミスが連続すると、取引先の減少につながることもあります。
- 請求書発行漏れ
- 支払い遅延
- 過剰請求
経理のミスが原因で、長年の取引関係が終わってしまうことも。特にミスが連続すると取引先からの信用に関わります。
会社の信頼の喪失
経理のとんでもないミスは会社の信頼性にも影響する場合があります。経理のミスは、社内外に対する会社の信頼性を大きく損なうことがあるから。
例えば報告値の大幅な修正や複数回のミスが起きている状況だと、投資家からの信頼を失い資金調達が難しくなるケースが挙げられます。「経営の実態を正確に把握できない。」という印象は、会社の信頼性や将来性に疑問を持たせるからです。
経理のミスは会社の信頼を喪失させることもあります。その結果会社の資金繰りや株価にも影響する場合があるのです。
実際には一度のミスで上記の影響が起きることは少ないので、安心してください!
とんでもないミスをしたときの対処法
経理部門の仕事は細心の注意と正確性が求められますが、誰にでもミスは起こります。重要なのは、ミスをした後にどう対応するか。
私は経理歴5年以上の経験を持っていますが、何度もミスをしてその対処をしてきました。ここでは経理でとんでもないミスをしたときの対処法をステップごとに解説します。
- 状況を整理する
- 上司や先輩に報告する
- 今後の対応を相談する
- ミスへのリカバリー対応を実施する
- ミスの原因を特定し再発防止策を検討する
状況を整理する
ミスが発覚して最初にするべきなのは、冷静になって状況を整理することです。焦ってミスへ対処しようとすると、さらに間違えることもあるから。具体的には以下のような状況を把握しましょう。
- ミスの内容
- ミスの規模
- 影響範囲
- 修正の緊急性
私が経験したミスの具体例としては、「間違った勘定科目への費用計上」です。まずは以下のような項目を整理しました。
- どの勘定科目が誤っているか
- どれくらいの数を間違えているか
- どの期間に影響があるか
- いつまでに修正すれば良いか
ミスが発覚したらかなり焦ります。ただ一度冷静になって今の状況を整理しましょう。状況を整理することで、ミスへの確実な対処が可能になります。
上司や先輩に報告する
ミスの状況を整理したら、速やかに上司や先輩に報告する必要があります。ミスのほとんどが自分だけで対処できるものではないから。具体的には以下のようにすると、ミスの状況を理解してもらいやすいです。
- 整理したミスの状況を分かりやすく伝える
- 要望に応じて具体的に細かく伝える
- 正直に起きたことを話す
- 人のせいにしない
ミスをしてしまっても、誠意を持って報告することで信頼関係を保てます。上司や先輩が一緒にミスへ対処してくれるよう、誠実に報告しましょう。
今後の対応を相談する
上司や先輩と協力して、問題の解決と対策を考えましょう。ここで大切なのは、自分の意見も積極的に伝えること。ミスだけ起こして後はお任せとなると信用を失うからです。ミスの後に相談が必要なことは以下のとおり。
- 関係者への連絡内容
- 関係者への連絡タイミングと方法
- ミスの原因の特定
- ミスによる影響の特定
- ミスへの対応方法
ミスが起きた後は今後の対応が重要です。上司や先輩に助けてもらいながら、ミスへどう対処すると適切かを考えましょう。
ミスへのリカバリー対応を実施する
対応方法を決めた後は、実際にミスの修正作業に入ります。具体的には以下のポイントに注意しましょう。
- 決めたとおりに修正対応する
- 修正対応の結果を確認して上司や先輩に連携
- 修正対応を文書化して記録を残す
修正対応の作業は時間が経っても参照できるように記録を残しましょう。時間が経つと忘れてしまうことも多いので、修正対応についてできる限り丁寧に記載することがおすすめです。
ミスの原因を特定し再発防止策を検討する
最後にミスの原因を深く掘り下げ、再発を防ぐための具体的な手順やルールを設定しましょう。再発防止策によって防げるミスも多いからです。
私の場合、費用計上のミスをきっかけに以下のような再発防止策に取り組みました。
- 業務マニュアルの作成
- 費用計上のチェックリスト作成
- 計上前にチェックリストに基づく確認を徹底
- 計上作業を行った後は必ず上司による確認
ミスが発生した後は、必ず再発防止策を検討しましょう。ミスが起きることは仕方ないですが、その頻度や重要度は再発防止策で下げることが可能です。
経理のとんでもないミスを未然に防ぐためにやるべきこと
経理ではとんでもないミスが大きな影響を及ぼすことがあります。致命傷を避けるためにも、以下のような対応でとんでもないミスを未然に防ぎましょう。
- ミスが減る業務フローにする
- 業務マニュアルを作る
- Todoリストや進捗管理ファイルを作る
- 業務を効率化する
- チェックポイントを整理する
- ダブルチェックしてもらう
ミスが減る業務フローにする
経理部門のミスの削減は、適切な業務フローの構築から始まります。特に多くの人が関わる業務フローだと、ミスが起きやすいから。ミスが減る業務フローのポイントは以下のとおりです。
- 重複作業の削除
- 責任範囲の明確化
- 手作業の削減
- システムやツールの導入
- 確認作業の導入
ミスが減る業務フローは、人の手作業が少なくシステムやツールを使うことが重要です。さらに人の目による確認作業も含めることで、思わぬ見落としを防ぐことができます。
業務マニュアルを作る
業務フローを整理した後は、業務マニュアルを作成しましょう。業務マニュアルがあると些細なミスを減らせるからです。業務マニュアルの作り方は以下のとおり。
- マニュアル用にエクセルかワードを準備
- 業務手順に沿ってスクショとメモ書きで作成
- 重要事項はハイライトや太字で分かりやすく
- 初めて対応する人でも理解できるかチェック
業務マニュアルには些細なミスを防ぐ効果があります。具体的な業務手順が記載されていれば、不明点や新たなミスを未然に防ぐことができます。
Todoリストや進捗管理ファイルを作る
対応漏れなどのミスを減らすには、仕事の進捗管理も重要です。視覚的に対応業務が分かることで、いつまでに何をやるべきか明確になるから。
具体的にはTodoリストや進捗管理ファイルを作りましょう。私の場合、進捗管理もできるTodoリストを毎日更新しながら業務対応しています。このリストを導入してから担当業務の全体像が見やすくなり、対応漏れもほとんどなくなりました。
Todoリストや進捗管理ファイルの導入で、確実にタスクを消化できるようになります。
業務を効率化する
業務効率化もミスを減らすために重要です。非効率な業務はミスの温床となっていることが多いから。
経理業務効率化のためにはツールやソフトウェアを活用しましょう。例えばエクセルマクロの導入で面倒な転記作業を効率化でき、転記ミスも防げます。エクセルマクロは経理業務で幅広く使える業務効率化の一つです。
業務効率化は単純な作業時間削減だけでなく、ミスを減らす効果もあります。時間も減らせてミスも減らせる、おすすめの対策です!
チェックポイントを整理する
ミスを減らすのに重要なのは、業務の各段階でチェックポイントを設けること。随時チェックポイントがあると、ミスが発生した場合でも早期の修正が可能になるからです。具体的には以下のようなチェックをすることが重要です。
- 入力データの確認
- 計算式の検証
- 集計値の検算
- 最終報告書のレビュー
経理業務は対応すればそれで良いわけではありません。特に数値のミスを防ぐために、チェックポイントを把握して都度確認するようにしましょう。
ダブルチェックしてもらう
同僚や上司によるダブルチェック制を導入することも、ミスを減らす有効な手段です。 作業者以外が確認することで、思わぬミスを発見することがよくあるから。
私の会社の場合、経理担当者が業務をした後には基本的に先輩や上司がダブルチェックをすることが多いです。ダブルチェックでミスが見つかることもあるので、他者の視点は経理業務の正確性を高めるために必須だと感じます。
このように作業者以外の確認を取り入れることで、ミスを更に減らすことができます。特に重要な業務は必ず、ダブルチェックを業務フローに含めるようにしましょう。
経理のとんでもないミスはリカバリーが重要!落ち込む前に行動しよう
経理の仕事は細心の注意を払っていてもミスが起こります。重要なのは、そのミスにどう対処するか。もしとんでもないミスをしたときは、落ち着いて以下のステップで対処しましょう。
- 状況を整理する
- 上司や先輩に報告する
- 今後の対応を相談する
- ミスへのリカバリー対応を実施する
- ミスの原因を特定し再発防止策を検討する
さらに経理業務のミスは、以下のように未然に防ぐことも重要です。
- ミスが減る業務フローにする
- 業務マニュアルを作る
- Todoリストや進捗管理ファイルを作る
- 業務を効率化する
- チェックポイントを整理する
- ダブルチェックしてもらう
とんでもないミスをした経理部員は、落ち込む前に迅速かつ適切な行動でのリカバリーが重要!迅速な行動が事態の悪化を防ぎ、信頼回復へとつながりますよ。