経理の自己PRで評価される9つのアピールポイントを転職経験者の現役経理部員が解説

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  • 自己PRは何を意識したらいい?
  • 経理のどの経験・スキルが採用担当者に評価されるの?
  • 経理の自己PRの例文を知りたい!

こんな悩みはありませんか?実は経理の転職活動で自己PRは非常に重視されます。なぜなら自己PRは自分の経験や強みを採用担当者に伝える重要項目だから。

私は経理として転職活動を2回経験し、自己PRを魅力的に伝えたことで年収100万円以上アップの転職に成功しました。

まめぐま
まめぐま

2回の転職活動の中で自己PRでの経理のアピールポイントを学びました!

この記事では経理が評価される9つのポイントをどのようにアピールすればいいかを解説します。この記事を読むことで、自己PRを通して採用担当者に自分の価値を伝えることができるようになりますよ!

結論、経理の自己PRで評価される9つのアピールポイントは以下の通り。

  • ニーズのある実務経験
  • 使えるソフト・システム名と習熟度
  • IPO準備の経験
  • マネジメント経験
  • システム導入や制度設計の経験
  • IFARSなど海外会計基準の経験
  • 業務効率化の経験やスキル
  • 経営層への提案やアドバイス経験
  • 他部門との協業経験

経理の転職における自己PRは、自分の経験や強みを適切に評価してもらうために重要です。この記事を読んで、経理の自己PRのポイントを押さえておきましょう!

執筆者情報

経理の自己PRを魅力的に伝える7つのコツ

経理の自己PRを魅力的に伝える7つのコツ

志望企業のニーズを把握する

志望企業のニーズを把握することは、経理の自己PRにおいて最も重要な要素です。経理に求められる役割は以下のように幅広いから。志望企業の経理ニーズと自分の経験がずれてしまうと、いくらスキルが高くても採用されにくくなってしまいます。

志望企業が求める経理経験の一例
  • ベンチャー企業での幅広い経理業務
  • 大企業での連結決算
  • 海外子会社等との英文経理
  • 管理会計
  • 工場での原価計算
  • 全社の税務対応
  • 経理全般の業務効率化

経理の自己PRでは、企業の経理ニーズに合わせた具体的なスキルと実績が魅力的に映ります。志望企業が求める経理の役割を理解し、自分の経験の中から近いものを探し出しましょう。

自分の強みを分かりやすく伝える

経理の自己PRでは、採用担当者に自分の強みを分かりやすく伝えましょう。経理の仕事はどの会社にもあり汎用性が高いから。何も考えずに自己PRを作ると、他の志望者と似たものになってしまいます。以下のように自分の強みを伝えることで、他の志望者との差別化を図りましょう。

私は過去5年間1,000人規模の企業の経理部で勤務し、月次・年次決算をはじめとする幅広い業務を経験しました。特に実績データの分析には自信があります。月次や年次の分析結果をもとに経営判断のサポートを行い、利益の前年比3%アップに貢献しました。

経理の自己PRでは、具体的なエピソードや実績と合わせて自分の強みを伝えることが重要。採用担当者に他と違う自分の価値を理解してもらいましょう。

転職後にも生かせる具体的な経理経験をアピール

経理経験は他の企業へ転職しても確実に生かせます。経理の仕事はどの企業にも存在し、専門性と汎用性が高いから。特に以下のような財務会計の業務はどこの企業でも対応が必要です。

  • 仕訳処理
  • 請求書管理
  • 出納管理
  • 売掛金・買掛金管理
  • 月次決算

経理経験はどの企業の経理でも求められます。経理としてのスキルを具体的な経理経験をもとにアピールしましょう。

経験期間を記載して経験の豊富さを伝える

経験した経理業務の期間は具体的に自己PRに記載しましょう。経理の仕事は毎月の定型業務が多いので、経験期間が長い方が経験豊富だと評価されやすいからです。具体的には以下の通り。

期間の記載がない

経理担当として月次決算を経験し、業務改善を進めた。

期間の記載がある

経理担当として月次決算を4年経験し、業務改善を進めた。

期間の記載がある方がより具体性があり、経験豊富だと感じますよね。経理における自己PRでは経験期間を明確にしましょう。各経理業務を長く経験していると、採用担当者に好印象を与えることができます。

まめぐま
まめぐま

経理業務は年数でスキルや経験が分かる仕事です。

保有しているスキルや資格で能力をアピール

経理の転職では、保有しているスキルや資格を前面にアピールすることが重要です。なぜなら経理の仕事は専門性を求められるから。以下のような資格は、経理としての専門性の高さをアピールできます。

  • 公認会計士
  • 税理士
  • USCPA
  • 簿記1級
  • 簿記2級

各企業は専門性の高い経理を求めます。保有資格やスキルを明確に伝えることで魅力のある自己PRを作りましょう。

経理以外のスキルや経験で差別化する

経理の転職で意外に重要なのが経理以外のスキルや経験での差別化。経理はどの企業にもある仕事なので、経理業務経験だけだと他の志望者との違いを伝えづらいから。

経理以外のスキルや経験が経理としての魅力を高めてくれます。具体的には以下のようなスキルや経験が評価されやすいですよ。

  • 会計システム導入
  • 業務改善
  • プロジェクトマネジメント
  • ITスキル
  • 英語力
  • コミュニケーション能力

経理の転職において、経理以外のスキルや経験は重要です。経理経験と合わせて自己PRに含めることで、他とは違う人材であることをアピールしましょう!

実績やスキルを盛らない

経理の自己PRで実績やスキルを盛って伝えるのはNG。

経理は職種的にも信頼性が重要だから。自己PRでは過度に実績やスキルを強調せず、客観的な視点で自分をアピールすることが大切です。

以下のように、嘘にならない範囲で魅力的に自己PRをするのが鉄則。

私は4年間、経理として働いています。特に月次・年次決算業務は3年ほど経験してきました。決算業務ではエクセルVBAを使用した効率化や他部署との折衝等により、月次決算にかかる時間を3時間削減しました。貴社でも経理担当者として積極的に業務改善を進めていきたいと考えています。

4年間の経理経験、3年の決算業務経験、3時間の削減といった箇所は正確な数値で伝えます。自己PRは客観的な視点も重要。エピソードや数値を使って自分本位になりすぎない伝え方でアピールしましょう!

経理の自己PRで評価される9つのアピールポイント

経理の自己PRで評価される9つのアピールポイント

経理は専門性が高い仕事のため、以下のように特に評価されるスキルや経験があります。

  • ニーズのある実務経験
  • 使えるソフト・システム名と習熟度
  • IPO準備の経験
  • マネジメント経験
  • システム導入や制度設計の経験
  • IFARSなど海外会計基準の経験
  • 業務効率化の経験やスキル
  • 経営層への提案やアドバイス経験
  • 他部門との協業経験

上記のスキルや経験があれば、自己PRに含めることで他の志望者より一歩リードできます。

ニーズのある実務経験

経理の自己PRでは志望企業にニーズのある実務経験が最も重要です。経理は専門性が高いので、未経験者よりも経験者が好まれるから。

応募要件に記載されていることも多いですが、以下のような経験にニーズがあります。

  • 単体決算
  • 年次決算
  • 税務
  • 原価計算
  • 管理会計
  • 資金管理

経理の自己PRではニーズのある実務経験のアピールは必ず入れましょう。採用担当者は即戦力になる経理を求めています。

使えるソフト・システム名と習熟度

経理にとって使えるソフトやシステム名と習熟度は重要なポイントです。経理は事務職なので、仕事時間のほとんどをソフトやシステムの利用に費やすから。

以下のようなソフト・システムを使いこなせると評価は高いです。

  • Excelの高度な操作スキル
  • XLOOKUPなどの関数
  • ショートカット
  • ピボットテーブル
  • エクセルVBA
  • Power Query
  • SAP・OracleなどのERPシステムの習熟度
  • システムの具体的な利用経験
  • システムの導入経験
  • システムの更新経験
  • システムに関する資格

経理の自己PRに関しては、使えるソフトやシステムの習熟度を具体的に伝えましょう。

まめぐま
まめぐま

名前の羅列ではなく、どう使いこなせるかが重要です。

IPO準備の経験

IPO準備の経験は、特にベンチャーや中小企業を志望する経理の自己PRで強力です。ベンチャーや中小企業はIPOを目指す会社も多いから。

実際に株式上場の基準に財務報告書を整えていった経験は、これらの企業で重宝されます。

IPO(Initial Public Offering)は企業が株式市場に上場するプロセスであり、経理部門はその成功に不可欠です。IPOにおいては財務報告書の正確性と透明性が求められます。

具体的には以下のようにアピールしましょう。

過去のIPOプロジェクトの経験

IPOのために財務報告書を整備した経験や監査対応の経験を具体的に伝えます。

特にベンチャーや中小企業の経理では、IPO準備の経験を強調することで即戦力として評価される可能性が高まります。

マネジメント経験

マネジメント経験は経理でも重視される経験です。経理のキャリアを歩むうえでも、人をマネジメントする立場になっていく必要があるから。

具体的には以下のような経験を伝えましょう。

  • 引継ぎや教育などで後輩を指導した経験
  • 経理主任、課長などでチームを率いた経験
  • システム導入、業務改善などのプロジェクトを管理した経験

経理の自己PRでもマネジメント経験は大きな強みになります。後輩の指導などの些細なことでもいいので、マネジメントに関する経験は積極的に伝えましょう。

システム導入や制度設計の経験

システム導入や制度設計の経験は、経験できる頻度も少なく経理にとって強力なアピールポイントです。枠組みやルールの構築・整理は経理のことを幅広く理解していないとできない高難易度な業務だから。

具体的には以下のように経験を伝えると、経理全般の知識やシステムに関しての理解度を評価されます。

ERPシステムの導入

過去の職歴でERPシステムの導入プロジェクトに携わった経験を挙げましょう。ERPシステムを使用している企業は多く、導入の経験はかなり重宝されます。

内部統制の改善

内部統制の整備や改善プロジェクトに参加した経験を挙げましょう。内部統制はどの企業にも必要なので、経理の視点から改善を進めた経験は強力です。

経理の自己PRではシステム導入や制度設計の経験を強調することで、希少な経験を生かして転職先でも価値を提供できることをアピールできます。

まめぐま
まめぐま

一部システム変更への対応などでも評価されますよ!

IFARSなど海外会計基準の経験

IFRSなどの海外会計基準の経験は、特に外資系などグローバル企業の経理を目指す人にとって重要です。外資系やグローバル企業、グローバルなプロジェクトでは海外会計基準が採用されていることが多いから。

例えば以下のようなIFARSの経験があると、経理の転職では評価が高くなります。

IFRS対応の財務報告書作成

IFRSに基づいた財務報告書を作成した経験を挙げましょう。例えば、IFRS9(金融資産の分類と測定)やIFRS15(顧客との契約から生じる収益)に基づいた報告書を作成した実績を伝えます。

IFRSのトレーニングや認定

IFRSに関するトレーニングを受けたり、認定を取得した経験をアピールしましょう。

IFRSなどの海外会計基準の経験は、外資系やグローバル企業において評価が高いです。英語力と合わせて伝えることで信頼性も高まりますよ。

業務効率化の経験やスキル

経理業務の効率化経験やスキルは、他の志望者との差別化になります。業務効率化は経理の生産性を向上させるから。

業務改善の意識の高い経理部員は生産性の高さを評価されやすいです。以下のような経験があれば積極的にアピールしましょう。

自動化ツールの導入

過去の職歴で自動化ツールを導入した経験を具体的に挙げましょう。例えばエクセルVBAやRPAなどの導入経験を伝えます。

プロセス改善プロジェクト

経理業務のプロセス改善プロジェクトに参加した経験を共有しましょう。例えば業務フロー整理やフローの最適化対応などの経験を伝えます。

業務効率化の経験やスキルは、今後の経理部員に求められる重要ポイント。転職先でも価値提供できることをアピールしましょう。

経営層への提案やアドバイス経験

経営層への提案やアドバイスの経験は、経理だからこその希少性の高い経験です。なぜなら経理は会社の数値の実績や予想を経営層に伝えることも重要な仕事だから。

具体的には以下のような経験があると採用担当者から高い評価を得られます。

  • 実績の報告と分析
  • 業績予想のシミュレーション
  • 資金調達戦略の提案
  • M&A戦略のサポート
  • 投資方針の提案
  • 内部統制の改善提案

経営層への提案やアドバイスの経験はどの企業でも重宝されます。経理の自己PRで伝えることで、経営的な視点を持っていることの証明になりますよ。

他部門との協業経験

他部門との協業経験は、意外に経理部員にも重要です。経理部門は企業全体に影響を及ぼす役割を果たしているから。

他部門との協業により、経理の専門知識を活用してビジネスに貢献することもできます。例えば以下のような協業経験があると重宝されますよ。

  • 製造部門の予算策定へのアドバイス
  • IT部門とのシステム改善プロジェクト
  • 営業部門との売上予測検討
  • 開発部門との開発コスト削減検討

経理部門内で業務が終わってしまう人がいることも事実です。他の経理部員との差別化にもなるので、他部門との協業経験を積極的にアピールしましょう。

まめぐま
まめぐま

経理以外の部門との関わりが評価されやすいです!

経理の自己PRの例文

経理の自己PRの例文

経理ならではのアピールポイントを押さえて、効果的な自己PRを行いましょう。経理の魅力的な自己PRの具体例は以下の通りです。

前職では経理として複雑な財務データを的確に処理し、会社の健全な財務状況を維持するために経営層への提案を進めてきました。業績予想のシミュレーションや資金調達戦略の提案等を通して、経営陣の戦略的な意思決定をサポートしてきた実績があります。

貴社では、前職での経験を生かして経営的な視点から意思決定のサポートをできる人材になりたいと考えております。

前職では月次・年次決算を中心に4年間経理業務に取り組んできました。エクセルVBAやRPAを活用して決算業務の効率化を進め、月次決算にかかる時間を3時間縮小させた実績があります。

貴社では、普段の経理業務に加えて業務改善を通して貢献できる人材になりたいと考えております。

前職では決算業務を中心に経理業務を7年経験し、うち3年間は決算対応チームリーダーとして取り組んできました。3名のメンバーの能力やスキルに合わせて業務を割り振り、決算スケジュール管理を滞ることなく進めてきた実績があります。

貴社では、前職でのマネジメント経験を生かしてチームや経理部門全体を統率できる人材になりたいと考えております。

これらの例文を参考に、採用担当者が魅力を感じる自己PRをしましょう!

まめぐま
まめぐま

例文を丸写しせず、自分の言葉で自己PRを考えることが重要です。

経理の自己PRは自分の経理としての強みを具体的に伝えよう!

経理の自己PRは自分の経理としての強みを具体的に伝えよう!

経理の自己PRは、自分の強みを具体的に伝えて即戦力になれるとアピールすることが重要です。以下のアピールポイントを押さえましょう。

  • 実務経験:特に企業のニーズと合致する経理経験
  • ソフト・システムの習熟度:効率化に貢献する技術力
  • IPO準備の経験:成長企業で生かせる経験
  • マネジメント経験:チームリーダーとしての能力
  • システム導入や制度設計:システムに関しての理解度
  • 海外会計基準の経験:グローバルな視点での経験
  • 業務効率化:生産性の高さ
  • 経営層への提案経験:戦略的思考力
  • 他部門との協業経験:協調性とコミュニケーション力

これらを踏まえた自己PRは、経理としての価値を採用担当者に魅力的に伝えることができます。

実際は自分だけで自己PRを考えるのは難しいです。どうしても主観的な考え方になったり、自分の何が強みか分からないことも多いから。

不安な人は転職の専門家である転職エージェントを利用することで、自己PRも一緒に考えてくれます。経理にオススメの転職エージェントを以下の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。

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