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- 管理会計分野で働くにはどうしたらいいの?
- 管理会計への転職方法を知りたい!
- FP&Aの仕事は実際どんな感じ?
こんな悩みはありませんか?実は経理部員でも、何も考えなければ若手のうちから管理会計分野で働ける可能性は低いです。管理会計分野は転職市場での求人が少ないから。管理会計職(FP&A)として働くには戦略的な転職活動が必要です。
私は戦略的に転職活動を進めることで、日系経理から外資系FP&Aへ転職した経験があります。年収100万円以上アップかつ望むキャリアが得られる仕事を手にすることができました!
この記事では、若手経理部員が管理会計職(FP&A)を目指すためのロードマップを実体験をもとに解説します。この記事を読むと管理会計分野で働くためにやるべきことが分かり、具体的な行動に移すことができますよ!
結論は、以下のロードマップに沿って転職準備を進めていきましょう。
- 財務会計を1年以上経験
- 転職エージェントに1社登録
- 管理会計の勉強
- 管理会計を仕事に活用
- 転職エージェントに5社登録
- 転職サイトに登録
- 管理会計を仕事にするための転職活動
私はこの流れで進めたことで実際に管理会計分野へ転職できました!
管理会計分野で働きたい経理部員は、転職エージェントの登録が必須です。管理会計職への転職にも活用できるおすすめの転職エージェントは、以下の記事をご覧ください。
管理会計職(FP&A)とは会計の視点で事業の意思決定をサポートする仕事
管理会計は財務会計とは異なり、社内の意思決定のために情報をまとめる会計です。管理会計職(FP&A)とは事業の状況を把握するために数値集計から分析、意思決定のサポートをする仕事。
予実分析の業務では毎月の事業計画と実績の差を様々な角度から分析し、差が出た原因究明と今後の対策を考えます。
管理会計職(FP&A)は会計の視点から意思決定をサポートすることによって事業の成長を促す、いわゆる「攻めの経理」を担当します!
管理会計職(FP&A)の詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>FP&Aとは管理会計の専門家
事業の予実分析や計画策定が、管理会計の仕事です!
管理会計分野は転職市場での求人が少ない
管理会計分野は転職市場での求人が少ないです。主な理由は以下の3つ。
- 日系企業では管理会計が重視されてこなかった
- 社内の意思決定に関わる仕事のためレベルの高い人材が求められる
- 基本的な経理の仕事では財務会計分野が圧倒的に多い
日系企業では管理会計が重視されてこなかった
管理会計分野はアメリカが本場です。外資系企業ではFP&A(Financial Planning & Analysis)という職種が管理会計を専門に担当します。
一方で日系企業では管理会計専門部隊がある会社は少なく、経理・経営企画・社長室などで他業務と合わせて担当されることがほとんど。
そういった背景のため、管理会計分野は日本の転職市場での求人がいまだに少ないのです。
参考:国立情報学研究所「アメリカにおける管理会計の萌芽・生成・成立(1)」
社内の意思決定に関わる仕事のためレベルの高い人材が求められる
管理会計の業務は会社の意思決定に会計の視点から関わります。求められるのはレベルの高い人材。
若手でも求人はありますが、大半は経理経験が長い中堅以上の人材が求められます。
厳選された人材が求められるため、とくに若手だと求人が少なめになっています。
基本的な経理の仕事では財務会計分野が圧倒的に多い
財務会計の経理は決算がメイン。日々の仕訳も月次決算もすべて財務会計の仕事です。
一方で管理会計の仕事は、月次の実績報告くらいなことがほとんど。日系企業で経理をしていると、管理会計の経験を積むことは難しいです。
特に日系企業では決算のために経理部員を求める会社が多いです。そのため財務会計の求人が多くなっています。
管理会計経験者の希少価値は高く、意思決定に関わるためAIにも代替されにくい仕事ですよ!
管理会計分野で働くには財務会計の知識が必須
管理会計分野で働くには、財務会計の知識が必須です。管理会計では財務会計の数値を加工して利用することがほとんどだから。
例えば月次実績を集計する際は簿記の原則をもとに行われます。簿記を始めとした会計知識が、管理会計のデータ集計や分析時に必要となるのです。
管理会計分野には経理未経験からでも転職できますが、財務会計経験を積んでいることが管理会計転職でのアドバンテージになります!
私の職場でも、管理会計担当者は財務会計を経験したことのある方が7割以上です。
管理会計職(FP&A)への転職ロードマップ
管理会計分野(FP&A)へ転職するためのロードマップは以下のとおり。
- 財務会計を1年以上経験
- 転職エージェントに1社登録
- 管理会計の勉強
- 管理会計を仕事に活用
- 転職エージェントに5社登録
- 転職サイトに登録
- 管理会計を仕事にするための転職活動
実際に経理からFP&Aへ転職した筆者の実体験をもとに作成しています。
財務会計を1年以上経験
管理会計のベースは財務会計の知識や経験。そのため管理会計の転職市場では経理経験を求める企業が多いです。
おすすめは3年経験すること。3年経験すると自分に経理関連の仕事が合っているかも判断できます。転職市場でも経理経験をしっかり評価されるので、キャリアチェンジにもおすすめのタイミングです!
まずは財務会計を1年以上は経験してから管理会計分野を目指すことがおすすめです。
経理未経験でFP&Aになった人もいますが、FP&Aは経理経験者が圧倒的に多いです。
転職エージェントに1社登録
財務会計を経験しながら転職エージェントに1社は登録しましょう!できるだけ早い段階で経理の転職市場の状況と自分の市場価値を把握すべきだからです。
管理会計は求人が少ないので、好きな時に転職できるとは限りません。転職活動を本格的に始める前に、転職のプロに相談して管理会計の転職市場を理解する必要があります。
この段階でおすすめなのは総合型転職エージェントです。dodaなどの大手転職エージェントだとサービスも充実しています。管理会計分野への転職を目指す人にまず総合型転職エージェントがおすすめな理由は以下の3つ。
- 日系企業の管理会計は経営企画、社長室、経理の管理会計担当など職種が多岐にわたる
- 管理会計がしたいのか経理が合わないのか分からないので他職種の選択肢も持っておくべき
- 経理以外も加味した転職市場の需要や自分の市場価値を知る必要がある
ここでは内定をゲットするための本格的な転職活動はまだ先なので、登録するのはまず1社でOKです。
できれば2つ以上転職エージェントを利用しておくと、複数の意見をもらえておすすめです!
経理におすすめの転職エージェントはこちらの記事をご覧ください。
>>経理におすすめの転職エージェント5選!
管理会計の勉強
転職エージェントに1社登録したら管理会計の勉強を進めましょう。このタイミングで管理会計の勉強をおすすめする理由は以下の2つです。
管理会計は財務会計メインの経理業務とは異なります。そのため財務会計に向いていても管理会計は合わないという場合も。転職を本格化させる前に管理会計を勉強し、管理会計が自分に合っていそうか確認しておきましょう。
財務会計から管理会計職(FP&A)を目指す場合、管理会計はほぼ未経験と認識されます。ライバルと差別化するには実務での管理会計経験が欲しいところ。管理会計の知識をつけて仕事に生かすことが重要です。
まずは本で管理会計の勉強を始めましょう。体系的に学ぶことで管理会計の全体像をざっくり理解すると効率が良いからです。
管理会計を勉強するためにおすすめの本はこちらの記事をご覧ください。
>>管理会計のおすすめ本(準備中)
さらに管理会計分野への転職のためには、資格での本格的な勉強がおすすめです。管理会計分野への転職で資格がおすすめな理由は以下の2つ。
- 資格の勉強をすることでより実践的に管理会計を学べる
- 履歴書や面接など転職活動に役立つ
管理会計におすすめの資格については、こちらの記事をご覧ください。
>>FP&A・管理会計のおすすめ資格5選
管理会計を仕事に活用
管理会計の勉強がある程度進んだら、学んだ管理会計の知識を仕事に活用していきます。転職時に実務経験として「管理会計の経験」を含めることが重要だからです。
例えば財務会計メインの経理部員の場合、月次実績を集計する業務があります。
今まで通り月次実績を集計後、管理会計の視点で分析して今後の施策を検討します。できれば関係者へ分析結果を共有し、意思決定をサポートする経験まで積めるとベストです!
財務会計業務に管理会計の視点を取り入れることで、管理会計を仕事に活用していきます。管理会計を経理の仕事に活用できると、転職の際に履歴書へ記載できたり面接での話題になったりします。
転職エージェントに5社登録
本格的に転職活動を進めるタイミングでは、転職エージェントに5社登録します。その理由は以下3つです。
- 管理会計は転職市場での求人が少なく、できるだけ多く求人を見るべき
- 転職経験者の約9割は1〜3社登録のみなので、5社登録しておくと有利
- 登録しすぎるとキャパオーバーになるため、5社くらいが上限
参考:リクルートエージェント「転職エージェントは何社利用するのが良い?」
5社登録って正直めんどくさいと思いませんか?ライバルもみんな同じ事を思います。だからこそ5社登録しておくことが他の転職希望者との差別化になるのです!
おすすめは総合型転職エージェントと経理特化型転職エージェントを両方登録すること。それぞれの特徴は以下のとおりです。
総合型転職エージェント | 特化型転職エージェント | |
---|---|---|
特徴 | 幅広い業界や職種を網羅 | ある業界や職種に特化 |
メリット | 求人数が多い 多くの職種を比較検討できる サポートの質が安定している | 深い情報が手に入りやすい キャリアアドバイザーの知識が豊富 選考対策がしやすい |
デメリット | 深いアドバイスが手に入りにくい 事務的な対応を取られることがある | 求人数が少ない 忙しい人には向いていない |
経理におすすめ | doda、リクルートエージェント、パソナキャリア | MS-Japan、ジャスネットキャリア |
経理におすすめの転職エージェントについてはこちらの記事をご覧ください。
>>経理におすすめの転職エージェント5選!
転職サイトに登録
転職エージェントに5社登録できたら、転職サイトに2社ほど登録します。その理由は以下のとおりです。
- 応募できる求人数を増やす
- エージェントからの求人と比較検討
管理会計の求人は少ないので、少しでも母数を増やして応募できる求人を増やしましょう!あくまで転職エージェントの補助的な利用のため、多くの転職サイトに登録する必要はありません。
経理におすすめの転職サイトはこちらの記事をご覧ください。
>>経理におすすめの転職サイト
転職サイトを利用して応募する求人数を増やすことが重要!
管理会計を仕事にするための転職活動
ここまでで準備は万端です。実際に転職活動を本格化しましょう!管理会計職(FP&A)への転職活動のポイントは以下のとおりです。
- 財務会計経験を積んでおく
- 転職活動期間が長期化しても焦らない
- 転職の軸を「管理会計分野で働くこと」にする
財務会計経験を積んでおく
経理として1年以上は経験がある方が良いです。特に若手の管理会計職(FP&A)では、財務会計の経験を求められる求人が多いから。ポテンシャル採用だとしても、最低限会計知識や経験があることを1年以上の経理経験で証明しましょう。
転職活動期間が長期化しても焦らない
管理会計分野への転職の場合、転職活動期間が長くなる可能性は高いです。管理会計は求人数が少ないので応募できる数も限られるから。求人が出るタイミングも不明なので、希望の転職先を見つけるのにも時間がかかります。
私の場合は、約2年をかけて外資系FP&Aへの転職を成功させました。時間はかかりましたが、適当に転職してしまうよりも納得のいく転職になったと思います!
管理会計分野への転職は、転職活動期間が長くなる可能性もあります。
経理の転職活動は焦らずじっくり取り組むことがおすすめです。
管理会計職を目指す人含め、経理部員におすすめの転職方法はこちらの記事をご覧ください。
>>経理は転職に1年以上かけるのがおすすめ
転職の軸を「管理会計分野で働くこと」にする
財務会計の経理転職と比べて、管理会計分野への転職は狭き門です。そのため転職の軸は「管理会計分野で働けること」にするべき。以下のような状況も受け入れられると管理会計分野への転職可能性が高まります。
- 引っ越しを伴う転職も視野に入れる
- 外資系企業も視野に入れる
- 経理部内の管理会計担当も検討
- 引っ越しを伴う転職も視野に入れる
管理会計の求人は少ないですが、例えば関東も含めるとマッチする求人が増えます。場合によっては引越しも必要にはなりますが、管理会計分野に転職することを優先しましょう!
- 外資系企業も視野に入れる
外資系は管理会計分野の本場。英語力が必要で日系と文化が違うなど環境は変わりますが、本場の管理会計を経験する貴重な機会です。英語力も高めて外資系への転職も狙えるよう準備しましょう!
- 経理部内の管理会計担当も検討
管理会計専門の部署は求人が少ないため、経理部内の管理会計担当への転職も検討しましょう。あくまで管理会計担当なので将来的に財務会計へ異動になる可能性はありますが、管理会計の経験を積むことができます!
管理会計分野で働くために、妥協できるものはすべて捧げましょう!
私は実際に管理会計分野へ転職できましたが、以下のような決断をしたおかげだと思っています。
- 約2年転職活動を継続
- 転職のために引っ越し
- TOEICを勉強し外資系へ転職
管理会計分野は狹き門ですが、一度転職できると管理会計経験者として希少価値が高まります。転職の目的をはっきりさせて戦略的な転職活動に取り組みましょう。
管理会計の仕事の実情!転職できたらどんな感じ?
管理会計分野へ転職すると、財務会計の仕事と違う部分が多々あります。
管理会計の仕事概要 | 予実分析や計画策定メイン |
担当クラスの業務 | 報告用のデータ集計や加工業務が多い |
月次の働き方 | 財務会計の経理ほどではないが、ルーティン業務がメイン |
必要スキル | 会計知識 コミュニケーションスキル 業務効率化スキル システム・ツール読解スキル プレゼンスキル など |
年収 | 財務会計より高い傾向だが会社に依存 |
残業 | 会社に依存 |
キャリアパス | 管理会計に強い経理 経営企画 社長室 FP&A CFO など |
注意点としては、管理会計でもルーティン業務はまだまだ残っていること。特に若手管理会計担当はその傾向にあるので、Excelスキルやシステムへの理解力は重宝されます。
FP&Aの具体的な仕事に関してはこちらの記事をご覧ください。
>>FP&Aとは管理会計の専門家!
管理会計職(FP&A)転職ロードマップの注意点
注意点としてこの記事は若手現役経理部員向けの転職ロードマップです。その理由は財務会計→管理会計が王道のキャリアだから。
私もこのロードマップの流れで外資系FP&Aへ転職成功しました。
実際私の職場で経理未経験から管理会計分野に転職している人もいますが、会計のバックグラウンドがある方が有利です!
管理会計職(FP&A)転職ロードマップのメリット
この転職ロードマップのメリットは以下の3つです。
- 具体的に解説しているのでやるべきことが分かりやすい
- 実際にこのロードマップで転職に成功している筆者の実績あり
- 管理会計職(FP&A)になることだけではなく、適性があるかも判断できる流れになっている
転職ロードマップは私の実体験をもとにできる限り具体的に解説しています。ロードマップに沿って進めるだけで、管理会計分野への転職成功に近づきますよ!
管理会計職(FP&A)転職ロードマップのデメリット
この転職ロードマップのデメリットは以下の2つです。
- 短期間での転職には向いていない
- 必ず管理会計分野の仕事に就けるわけではなく、あくまで可能性を高める方法
じっくりと転職に向き合い管理会計分野への転職可能性を高めるためのロードマップになっています!
残念ながら「すぐに!確実に!できる転職方法」ではないのでご容赦ください。
まとめ:転職ロードマップを使って管理会計職(FP&A)を目指そう
管理会計分野への転職は、以下ロードマップにしたがって進めると可能性が高まります。
- 財務会計を1年以上経験
- 転職エージェントに1社登録
- 管理会計の勉強
- 管理会計を仕事に活用
- 転職エージェントに5社登録
- 転職サイトに登録
- 管理会計を仕事にするための転職活動
管理会計分野への転職は経理の王道キャリアパスのひとつ。財務会計に比べて転職市場での求人が少ないというデメリットはありますが、その分希少価値が高いので検討の余地ありです!
このロードマップでは転職エージェントの利用が重要です。特に管理会計分野への転職は求人数が少ないため、転職市場と自分の市場価値の把握が大切!転職エージェントを利用することで、管理会計分野への転職を優位に進められます。
財務会計を経験しながら転職エージェントへ登録することが、管理会計職(FP&A)への転職ロードマップのスタートです!
経理におすすめの転職エージェントについてはこちらの記事をご覧ください。
>>転職経験者が徹底調査!管理会計におすすめの転職エージェント