【USCMA(米国公認管理会計士)は意味ない?】1年勉強して科目合格した経理部員が徹底解説

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  • USCMAって意味ないの?
  • USCMAはどんな人におすすめ?
  • USCMAはどう生かせるの?

こんな悩みはありませんか?実は「USCMA(米国公認管理会計士)を取得しても意味ないのでは?」と悩む人は多いです。なぜならUSCMAは日本では知名度が低く、勉強するメリットや生かし方などの情報も少ないから。

私は通信講座を受講してUSCMAの勉強を1年以上経験。結果的に資格取得までは至りませんでしたが、科目合格を達成し外資系経理へすることができました!

この記事ではUSCMAが意味ないかどうかについて、受験経験者である筆者が取得を断念した理由も含めてご紹介。この記事を読むと、自分にとってUSCMAを勉強する意味があるかどうか分かります。

結論は、USCMAは管理会計分野に関わるすべての人に意味がある資格です。ただ、日本での知名度が低いこともありその効果は目的によって異なります。

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USCMA(米国公認管理会計士)はどんな資格?

USCMA(米国公認管理会計士)はどんな資格?

USCMAは日本語で米国公認管理会計士と言われ、管理会計の能力を証明する国際資格です。

日本では知名度は低いですが、アメリカではUSCPAと同等の知名度がある会計資格と言われています。USCMAのメリットは以下3つ。

  • 経理・経営企画・FP&A・コンサルタントなどの実務に直結した知識を得られる
  • 財務計画の立て方、キャッシュフロー、投資判断など様々な管理会計知識が身につく
  • 試験はすべて英語のため「管理会計×英語力」の証明になる

このように、USCMAは管理会計分野で働くすべての人におすすめな資格の1つです。

>>USCMAとは?

USCMA(米国公認管理会計士)は意味ない?どんなことに生かせる?

USCMAはどんなことに生かせる?

管理会計のスキルアップ

USCMAは管理会計のスキルアップに生かせます。なぜなら、USCMAは管理会計に特化した高難易度の国際資格だから。例えばUSCMAで勉強する範囲は以下のとおりです。

Part1/Financial Planning, Performance and analytics (財務計画、業績管理と分析)

出題範囲割合
External Financial Reporting Decisions
(財務諸表報告の決定)
15%
Planning, Budgeting and Forecasting
(予算の計画、編成)
20%
Performance Management
(業績管理)
20%
Cost Management
(原価管理)
15%
Internal Controls
(内部統制)
15%
Technology and analytics
(テクノロジーと分析)
15%
参考:TAC USCMA講座サイト 試験情報

Part2/Strategic Financial Management (戦略的財務管理)

出題範囲割合
Financial Statement Analysis
(財務諸表の分析)
20%
Corporate Finance
(企業財務)
20%
Decision Analysis
(意思決定分析)
25%
Risk Management
(リスクマネジネント)
10%
Investment Decisions
(投資意思決定)
10%
Professional Ethics
(倫理)
15%
参考:TAC USCMA講座サイト 試験情報

これらは管理会計の実務に役立つので、USCMAを勉強するとスキルアップにつながります。

管理会計分野への転職

USCMAは日本では知名度が低いです。簿記1級や税理士等のように、履歴書に記載するだけで転職で有利になるものではありません。しかし履歴書や面接でうまくアピールできれば管理会計分野への転職で役立ちます!USCMAは管理会計知識の証明になる資格だから。

日本ではUSCMAレベルの管理会計の資格はありません。例えばUSCMA以外に管理会計が学べる資格は以下のとおりですが、管理会計の視点だとどれもデメリットがあります。

  • 簿記2級→管理会計としては基礎レベル、転職志望者には取得者が多い
  • 簿記1級→管理会計分野が少なく、他分野の勉強の比重が大きい
  • 管理会計検定2級→USCMAの前段階の資格であり、知名度がかなり低い
  • ビジネス会計検定2級→財務諸表の分析がメインで、知名度がかなり低い

このように管理会計分野への転職を目指すなら、USCMAはおすすめの資格と言えます。特に実務経験がないうちに管理会計分野へ転職したければ、管理会計の素養やセンスを証明することができるのでおすすめですよ!

USCMAの勉強が意味ない・おすすめじゃない人

USCMAが意味ない・おすすめじゃないのは以下3つのどれかに当てはまる人です。

  • 管理会計を実務でメインに担当しない、する予定もない
  • 取得するだけで転職で有利になる資格が欲しい
  • 余裕があるから何かしら資格を勉強したい

管理会計を実務でメインに担当しない、する予定もない

仕事で管理会計に関わる機会がなければおすすめしません。なぜならUSCMAは管理会計メインのため、勉強した知識を仕事に生かせないから。

ただ管理会計は経理部員を始め、役職が上がるにつれてどの部門でも必要になる知識。ほとんどの会社員は遅かれ早かれ管理会計に関わることになります。

取得するだけで転職で有利になる資格が欲しい

USCMAは簿記1級や税理士等のように取得するだけで転職に有利になるものではありません。日本では特に知名度が低いからです。

求人の条件でUSCMAが記載されている会社はほぼありません。しかし難しい国際資格であることには変わりないため、履歴書や面接でアピールできれば転職で有利になります。

まめぐま
まめぐま

私はUSCMA勉強中の状態でしたが、転職面接でアピールして内定を得ることができました!

余裕があるから何か資格を勉強したい

時間に余裕があるから何か資格を勉強したいという場合、USCMAはおすすめしません。なぜならUSCMAは難易度が高く片手間で取得できる資格じゃないから。

通信講座のTACによると、USCMAは資格取得に6〜9ヶ月必要と言われています。人によっては1年以上勉強する人もいます。そのため覚悟を持って取り組まなければ、USCMAは挫折する可能性が高くなるのでおすすめしません。
>>USCMAの勉強時間

USCMAの勉強が意味ある・おすすめな人

USCMAが意味ある・おすすめなのは以下3つのどれかに当てはまる人です。

  • 管理会計に特化した資格を取得したい
  • 管理会計のスキルアップがしたい
  • 管理会計分野への転職を考えている

管理会計に特化した資格を取得したい

すでに実務で管理会計を担当していて、その知識や経験を証明したい方にUSCMAはおすすめ。なぜなら、管理会計に特化した資格で最も難易度が高いのはUSCMAだから。取得後は名刺に記載することもできるので、管理会計スキルの客観的証明になります。

管理会計のスキルアップがしたい

管理会計のスキルアップにはUSCMAが最適!USCMAは管理会計に特化していて深い知識を得られるから。本でもある程度の勉強はできますが、管理会計分野を全体的に網羅したければ体系的にまとまっているUSCMAがおすすめですよ。

管理会計分野への転職を考えている

管理会計分野への転職を希望するならUSCMAがおすすめ!なぜなら管理会計への素養やセンス、知識の証明になるから。

勉強を通して管理会計分野が自分に向いているかの判断材料にもなります。管理会計に特化した資格は少ないので、USCMAは勉強する価値がありますよ!

まめぐま
まめぐま

私もUSCMAを勉強したおかげで、日系経理から外資系経理へ転職できました。

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筆者がUSCMA取得を断念した理由

ここでは筆者がUSCMAを始めた理由と断念した理由をご紹介します。ご自身がUSCMAを勉強するかどうかの判断材料としてご参考になれば幸いです。

経理部員の私がUSCMAの勉強を始めた2つの理由

  • 管理会計の分野で働きたかったから
  • 難易度高めの資格を持っておきたかったから

管理会計の分野で働きたかったから

私の当時の会社は管理会計の経験をしっかり積める環境ではなかったので、転職して管理会計の分野も担当できるようにUSCMAを取得することを決めました。その理由は以下のとおりです。

  • 管理会計の知識や経験が少ないところをUSCMAの資格取得で補える
  • USCMAを勉強していれば「管理会計×英語力」が身につく
  • インターネットなどで調べた限り、合格できない難易度じゃない

結果として資格取得までは至りませんでしたが、USCMA勉強中の状態でも転職活動でアピールすることができました。

私がUSCMAの勉強を始めた理由の1つ目は、管理会計の分野で働きたかったから。USCMAは管理会計の資格なので管理会計の分野を担当したい、知識を高めたいという方におすすめです!

難易度高めの資格を持っておきたかったから

今後の転職の可能性を考えた際に、難易度が高めの資格を取得しておけば履歴書に箔を付けられると思いUSCMAを取得することを決めました。

その理由は、USCMAがアメリカではUSCPAと同じくらい知名度がある会計資格だったから。日本では知名度は低いかもしれませんが、難易度を考えるとその価値は本物です。

USCMAに価値がある理由
  • USCMAはある程度難易度が高い(最低限6〜9ヶ月の勉強が必要)
  • アメリカでは知名度が高い会計資格
  • 日本では保有者が少なく履歴書に箔が付く

私がUSCMAの勉強を始めた理由の2つ目は、難易度高めの資格を持っておきたかったから。実際には取得まで至りませんでしたが、USCMAは勉強すること自体に価値があり資格の価値も高いと感じています。

経理部員の私がUSCMAの勉強を断念した3つの理由

続いて科目合格した私がUSCMAの資格取得を断念した理由は以下のとおり。

  • 転職で管理会計を担当できるようになったから
  • 資格としての有効性が低いと感じたから
  • 他にやりたいことができたから

転職で管理会計を担当できるようになったから

私がUSCMAの勉強を辞めた最大の理由は、転職で管理会計を担当できるようになったからです。詳細は以下のとおり。

  • 当初の目的の1つである転職を達成できた
  • 今後は管理会計を仕事で経験できるので、資格取得よりも評価されると感じた

USCMAを勉強した一番の目的が管理会計を担当することだったので、それを達成できたのがとても大きかったと思います。そのため転職を機に、USCMAの取得を目指すことは辞めました。

資格としての有効性が低いと感じたから

上記の通り管理会計の仕事ができるようになりましたが、当初は資格取得まで頑張るか悩んでいました。それでもUSCMAの勉強を辞めたのは、日本での知名度や転職市場での資格の有効性が想像していたより低いと感じたからです。

転職活動で感じたUSCMAの実情
  • 転職活動でUSCMAを知っている採用担当者があまりにも少なかった(外資系含む)
  • 複数の転職エージェントへ相談してみたが、「資格そのものの有効性は低い」という認識だった

複数の転職エージェントの見解からしても、「USCMAは保有価値は十分あるが、日本の公認会計士のように持っているだけで名刺代わりになるほどの知名度が今は無い。」ということでした。私も実際の転職活動でそれを肌で感じていたので、自分のキャリア形成に関してはUSCMAの資格取得自体で今後の転職への影響は低いと判断しました。

他にやりたいことができたから

他にやりたいことができたということも、USCMAの勉強を辞めた理由の1つです。USCMAの勉強は管理会計の仕事に確実に生きていますし、資格取得を目指したこと自体は良かったと思います。しかし勉強を辞めるか悩んでいた時には、資格取得できるまでにさらに数ヶ月以上の時間をかけるより他にもやりたいことがありました

まめぐま
まめぐま

Excel VBAやRPAなど業務効率化の知識をつけたり、TOEICのスコアを高めることを優先しました。

もちろんUSCMAの資格を取ってから他のことをやるのも可能です。しかし試験は一筋縄では行かないので、時間がかかると嫌だなという思いがあり思い切ってUSCMAの勉強を辞めることにしました。

筆者がUSCMAを勉強して良かったこと3選

結論として、USCMAは勉強する価値がありました。その理由は大きく3つ。それぞれ解説します。

  • 転職活動で有効活用できた
  • 英語での会計の知識を得られた
  • 継続力を身につけられた

転職活動で有効活用できた

USCMAを勉強したおかげで、転職活動で有効活用できました。経理の転職面接でUSCMAの話題に触れてもらえることが何度かあったからです。具体的には以下のように興味を持ってもらい、面接時の話題の1つになりました。

  • USCMAはどんな資格なの?
  • なんでUSCMAを勉強しているの?
  • USCMAのどういうところが難しい?
  • USCMAのどういうところが楽しい?

さらに面接でうまくアピールして正しく認識してもらえれば、「英語と管理会計の両方の素質がある。」と認識される可能性も十分あります。このように、USCMAを勉強して良かったことの1つ目は転職活動で有効活用できたこと。

実際に内定を得た会社の面接でもUSCMAの話題でアピールすることができました。

まめぐま
まめぐま

「資格保有に強力なインパクトはなくても、転職面接で管理会計スキルをアピールしたい。」という人におすすめ!

英語での会計知識を得られた

USCMAは英語での勉強や試験になるので、自ずと学ぶことができるのが英語での会計知識。例えば以下のような会計用語を英語ではどう表現するかという知識を得られました。

  • 売上:Sales
  • 利益:Revenue
  • 材料費:Material Cost
  • 労務費:Labor Cost

USCMAを勉強すると、管理会計の知識と合わせて日本での会計用語や考え方を英語ではどう考えるかという知識も得ることができます。

まめぐま
まめぐま

私のように外資系経理部員の場合、管理会計や英語での会計知識は実務でかなり重宝しますよ!

継続力を身につけられた

私の場合USCMAの勉強を続けたのは、1年以上ほぼ毎日。今まで勉強関連でそのように継続して頑張ったことはなかったので、継続力が身についたと思います。

例えばUSCMAの後TOEICの勉強もしたのですが、USCMAの大変さを経験したおかげで以下のように考えられました。

  • USCMAの大変さに比べると頑張れる
  • USCMAは1年頑張れたから数ヶ月の勉強くらいできる

このようにUSCMAの勉強を続けると継続力が身につきます。結果として資格取得には至らなかったですが、USCMAを勉強したおかげで新しく何か始めようとする時のハードルが下がったと感じます。

USCMAは意味ある資格!目的を明確にして受験すべきか検討しよう

USCMAは意味ある資格!目的を明確にして受験すべきか検討しよう

USCMAは管理会計分野で働くすべての人に意味のある資格。管理会計のスキルアップや管理会計分野への転職に生かすことができますよ!

まめぐま
まめぐま

転職活動での知名度は低いので、転職ではうまくアピールすることが重要!

私の場合は資格取得まで至りませんでしたが、USCMAを勉強した価値は今の仕事で生かせています。管理会計の分野に興味のある人は、自分の目的に応じてUSCMAを受験することを検討してみてください。

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