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- 簿記に向いているのはどんな人?
- 数学が苦手な文系だけど大丈夫?
- 簿記初心者がつまずきやすいポイントを教えて!
こんな悩みはありませんか?実は簿記に向いている人には特徴があります。なぜなら簿記は会計に関する知識を学ぶ専門的な資格だから。
私は日商簿記3級と2級を取得済み。現役経理部員として簿記を取得している人を数多く見てきました。
この記事では簿記に向いている人の特徴や、簿記初心者がつまずきやすいポイントを解説します。この記事を読むことで自分が簿記に向いているかが分かりますよ。
結論として簿記に向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 数字を扱うことが好きな人
- 企業や経済に興味がある人
- パズルを解くのが好きな人
- 論理的に考えられる人
- コツコツと学習を進めるのが得意な人
上記をもとに、自分が簿記に向いているか確認してみましょう!
簿記で学ぶ5つの知識
簿記は会計に関する基礎を学べる重要なスキル。簿記を学ぶことで、以下5つの主要な知識が得られます。
- 企業取引の計算
- 企業取引の記録
- 企業取引の整理
- 財務諸表の作成
- 財務諸表の分析
簿記の勉強では企業取引の計算から財務諸表の分析まで幅広く学ぶことが可能です。簿記の知識があると企業の財務状況の把握や深掘りができるようになり、転職やキャリアアップに活用できます。
私も簿記を就職や転職に生かせています!
簿記で学ぶ知識の詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>簿記とは企業の経済活動を管理すること
簿記の勉強に必要な3つのスキル
継続力
簿記の学習には継続力が不可欠。簿記は体系的かつ詳細な知識が必要な分野だからです。簿記への理解を深めるには、日々の積み重ねが重要になります。継続力が簿記の勉強に不可欠な理由は以下のとおり。
- 細かいルールや数字の計算方法などの理解を深めるためには継続した学習が必要
- 同じ仕訳処理でも問題によっていくつかパターンがあるので、それらを網羅する必要がある
- 日商簿記の資格試験は広い範囲から出題されるため、幅広い知識が必要
私は簿記3級を2ヶ月ほどで取得しましたが、その間ほぼ毎日簿記の勉強を続けていました。定期的な学習習慣を身につけることで、簿記の知識をじっくり習得して試験の合格に近づけます。
特に簿記初心者は、簿記の考え方に慣れるところから継続していきましょう。
暗記力
簿記では計算力だけでなく暗記力も重要。難しい会計用語やルールを覚えるためには、基本的な情報を記憶する能力が必要となります。
暗記力が簿記の勉強に役立つ理由は以下のとおり。
- 勘定科目や会計用語、財務諸表の構造など多くの専門知識を覚える必要がある
- 資産や負債、資本の分類など様々なルールが存在する
- 在庫金額や償却額の計算など様々な公式が存在する
私は簿記3級を勉強する際、基本的な仕訳のルールや考え方は暗記していました。簿記の基本的な部分は暗記できると効率的です。効率的に用語やルールを覚えることで、簿記の基礎をしっかり固めることができます。
特に簿記3級だと、暗記できるところはしてしまうのがおすすめです!
反復力
自転車の乗り方を覚えるとき、最初からスムーズに乗れたでしょうか? 繰り返し練習することでやっと自転車に乗れるようになったはず。
簿記も同じです。一度学習しただけではなかなか身につきません。反復学習こそが簿記を習得するポイントとなります。反復力が簿記の勉強に必須な理由は以下のとおり。
- 簿記は普段見慣れない概念やルールを学ぶ必要があり、一度学習しただけでは記憶に定着しにくい
- 簿記資格合格には、反復学習によって知識を定着させることが重要となる
- 反復学習を通して自分の苦手なポイントや理解不足の箇所を明確化できる
私は簿記3級を勉強する際、特に仕訳問題は何十回も反復学習しました。それによって仕訳知識の定着につながっています。反復学習によって簿記の知識を定着させ、自信を持って試験に臨むことができるでしょう。
何度も繰り返して問題を解くことが、簿記習得の重要ポイント!
簿記に向いている人の特徴5選
簿記に向いている人の特徴は以下のとおりです。ここでは簿記3級・2級を取得した筆者が、簿記に向いている人の特徴を解説します。
- 数字を扱うことが好きな人
- 企業や経済に興味がある人
- パズルを解くのが好きな人
- 論理的に考えられる人
- コツコツと学習を進めるのが得意な人
数字を扱うことが好きな人
数字を扱うことが好き、得意だと感じる人は簿記に向いています。簿記学習では仕訳と呼ばれるプロセスを通して、あらゆる経済活動を数字で記録していくからです。
例えば経済活動を簿記の視点では以下のように記録します。
- レストランで1,000円の売上→現金が1,000円増加、売上も1,000円増加
- パソコンを10万円で購入→現金が10万円減少し、固定資産としてパソコンが10万円増加
- 製品を作る部品を1万円分現金で購入→現金が1万円減少し、部品が1万円増加
経済活動を簿記の視点で捉え直すことで、数字を通してビジネスを理解することができます。数字を扱うことが好きな人は簿記に自然と興味関心を持ちやすく、簿記の学習を楽しめる可能性が高いです。
商品のコスパ比較や節約を考えるのが好きな人は向いています!
企業や経済に興味がある人
企業や経済に興味がある人にとって、簿記は企業や経済の動きを理解するための強力なツールです。簿記は企業活動を記録し、それを様々な関係者と共有するための「共通言語」といえるから。
財務諸表を読み解くことで、企業の財務状況や経営成績などを分析し企業の現状や成長性を把握することができます。簿記が企業や経済の理解に役立つ具体例は以下のとおりです。
- 気になる企業の財務諸表を見て、売上高や利益率、成長性を分析できる
- 企業の財務諸表を比較して、企業ごとの財務状況や特徴が理解できる
- ニュースで報道される経済指標(GDPや企業収益など)の背景を理解できる
企業や経済に興味がある人は、簿記が向いています。簿記を通して企業や経済を数字で理解できてくると、勉強のやる気にもつながります。
経済ニュースが好きな人は簿記も向いています。
パズルを解くのが好きな人
簿記では経済活動を仕訳という形で分解し、一定のルールに従って勘定科目と呼ばれる項目に分類・記録していきます。このプロセスはまさにパズルを解くような面白さがあります。
一見複雑に見える企業の経済活動も、簿記ではすべて勘定科目に分類されるのです。
- 仕入時:仕入(費用)が100万円増加、現金が100万円減
- 販売時:現金が120万円増加、売上(収益)が120万円増加
パズルを解くのが好きな人は、複雑な経済活動を紐解く簿記の考え方が合うはず。簿記を学んで経済活動のパズルを解き明かすことがやりがいになるかもしれません。
経済活動を仕訳して整理していくのはとても面白いです。
論理的に考えられる人
論理的に物事を考えられる人は、簿記の学習をスムーズに進められるでしょう。簿記は経済活動を一定のルールに従って論理的に整理していくものだから。
例えば以下のような取引の場合、その処理方法へ疑問を持ち理由を知ることでより深く簿記を理解することができます。
- なぜ現金は減少し備品は増加するのか?
- クレジット払いの場合どうなるのか?
- 借方と貸方はどう区別すればいいのか?
論理的に考えられる人は、簿記のルールや仕組みに対する理解を深めやすいです。
簿記の学習は論理的思考力を鍛えることにもつながります。
コツコツと学習を進めるのが得意な人
簿記は簡単に習得できるものではありません。簿記の学習では以下のように覚えることが非常に多いからです。コツコツと努力を続けることが得意な人に簿記は向いています。
- 資産・負債・資本・収益・費用の区分
- 借方・貸方の考え方
- 基本的な会計ルール
- 勘定科目の意味や役割
- 仕訳処理パターン
コツコツと学習を継続できる人は、着実に簿記の知識を積み重ね応用力を身につけることができます。
1、2日で習得できるほど簿記は簡単ではありません…
簿記に向いていない人の特徴5選
以下のような人は簿記に向いていない可能性があります。
- 数字や計算が苦手な人
- 細かいルールや規則が苦手な人
- 完璧主義な人
- 論理的に考えられない人
- 簿記資格を過大評価している人
簿記を勉強するか悩んでいる人は、自分が当てはまっていないかチェックしましょう。
簿記の勉強を機に克服する人もいるので、当てはまったから簿記を取得できないわけではありませんよ!
数字や計算が苦手な人
数字や計算が苦手な人は簿記に向いていない可能性があります。簿記は多くの数字を扱い、それらを正確に計算して記録するものだから。
数字が苦手だと簿記の学習で難しさを感じ、挫折につながりやすいです。簿記の学習では数字や計算が苦手だと、以下のような影響があります。
- 1つの数字の誤りが帳簿全体に影響を及ぼす
- 誤った数字の発見に時間がかかる
- 計算方法が理解できない
- 計算の応用ができない
- 基本的な計算ミスでやる気を失いやすい
数字や計算が苦手な人にとって、簿記は最初のハードルが高いかもしれません。しかし簿記に必要な計算は算数レベル。数字に慣れ計算力を強化することで、簿記に対する苦手意識を克服できます。
算数レベルができれば問題ありません!
細かいルールや規則が苦手な人
細かいルールや規則が苦手な人は簿記知識の習得が大変かもしれません。簿記は複雑な会計基準や細かいルールに基づいているから。
簿記でのルールや規則を理解していないと、以下のように簿記の学習が進みません。
- 仕訳のルールが理解できず応用問題ができない
- 会計基準を知らず該当仕訳の意味が分からない
- 財務諸表の作成ルールが覚えられず何をしていいか分からない
細かいルールや規則に苦手意識がある人にとって、簿記の学習は難しい分野かもしれません。しかし簿記に出てくる細かいルールや規則は、その都度覚えていけば問題ありません。簿記の基礎をまずは理解して、学習内容に沿ってルールや規則を細かく覚えていきましょう。
私も当初は簿記関連のルールや規則を全く知りませんでした。
完璧主義な人
簿記の学習や試験では応用力も問われるため、柔軟な対応も必要。完璧主義な人は簿記の学習でストレスを感じやすいかもしれません。
簿記は細かなルールと多様な処理方法があり、全てを完璧にこなすことは難しいから。例えば簿記の試験では以下のように普段と違う問題が出ることもあります。
- 償却期間が年単位でなく、数ヶ月単位で計算
- 前期の仕訳ミスがあり、修正仕訳が必要
- 聞いたことのない勘定科目が複数ある
- 問題文が長くて不要な情報が紛れている
簿記の試験は事前に完璧な準備をすることは難しいです。完璧主義な人にとっては過度なこだわりが壁になるかもしれません。簿記を学ぶ際には完璧を求めすぎず、適度な妥協も受け入れましょう。
基礎固めをしたら後は応用力勝負です!
論理的に考えられない人
論理的に考えられない人は、簿記の概念や仕訳処理の理解が難しい可能性があります。
簿記は経済活動を分類し論理的に整理するスキルを求められるから。仕訳処理や財務諸表の作成には、取引データを分析し論理的に整合性を持たせてまとめる能力が必要です。
例えば簿記の試験では、以下のような文章を論理的に紐解いて仕訳処理を行うことも必要です。
問題文 | 答案 |
---|---|
4月1日に商品300,000円を掛けで仕入れた。 代金は翌月10日に小切手で支払う約束をした。この取引を仕訳しなさい。 | (借方) 仕入 300,000 (貸方) 買掛金 300,000 |
5月25日に従業員の給料500,000円を支払い、現金で支給した。 この取引を仕訳しなさい。 | (借方) 給料 500,000 (貸方) 現金 500,000 |
論理的に考えることが苦手な人にとって、簿記の考え方は難解かもしれません。
しかし論理的思考力は簿記学習を通して向上させることが可能です。まずは簡単な問題から論理的な考え方を練習して、徐々に複雑な問題を論理的に解けるようにしていきましょう。
簿記を通して論理的思考力も高められます!
簿記資格を過大評価している人
簿記資格を過大評価している人は簿記を取得する目的を見直した方がいいかもしれません。簿記に過度な期待をしていると、資格取得後の現実と期待値のギャップに直面しやすいからです。
例えば簿記3級を取得しても、経理への転職で有利にはなりません。簿記2級を取得しても、必ず経理の仕事に就けるわけではありません。実際の経理業務も簿記で学んだとおりにはならないことがほとんどです。
簿記資格を過大評価してしまうと、自身のスキルアップやキャリアパスの選択で誤解を生む可能性があります。「簿記資格を取得しても無駄だった…」と思わないよう、簿記資格の現実をきちんと把握しておきましょう。
簿記の取得だけで人生が大きく変わるほどのインパクトはありません。
数学が苦手な人は簿記は向いていない?【問題なし!】
「簿記って難しそう。数学苦手だし…」と一歩踏み出せない方もいるかもしれません。でも大丈夫。簿記は数学が得意な人のための資格ではありません。
簿記で使う計算は主に四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)だから。数学のような複雑な公式を覚えたり、高度な計算をしたりする場面はほとんどありません。さらに電卓の使用も認められているので高度な暗算ができる必要もないのです。実際に以下のような問題も、基本的な計算で解くことができます。
問題:商品を1個500円で10個仕入れ、1個800円で全て販売した。売上高と利益は?
解答:
売上高:800円/個 × 10個 = 8,000円
利益:8,000円 – (500円/個 × 10個) = 3,000円
簿記では数学のような高度な計算力は不要です。算数レベルの計算ができればOKなので気軽にチャレンジしましょう。
私も数学は苦手ですが、簿記2級まで取得できています。
文系・理系で簿記の向き不向きは変わる?【関係なし!】
「文系出身だから簿記に向いていないのかな?」と思っていませんか。実は文系・理系出身かどうかは、簿記の向き不向きに関係ありません。簿記は企業の経済活動を記録・整理する概念で、ルールの理解や論理的思考力、正確性を必要とするものだから。
文系・理系どちらの分野でも、基本となるルールや規則を理解することは重要です。
文系なら法律や歴史を学ぶ際、理系なら数学や科学の証明問題を解く際に論理的思考力が求められます。
文章を丁寧に扱うことや計算ミスをしないように注意することであり、文系・理系どちらにも共通して求められる能力です。
実際に文系でも簿記に向いている人はいますし、理系でも簿記に向いていない人もいます。簿記の学習に必要なのは高度な数学力ではなく、ルールを理解し情報を正確に処理する能力。文系・理系は関係なく、簿記の学習意欲と努力次第で簿記を習得することができます。
簿記を使う経理には文系出身者も多いです。
簿記初心者がつまずきやすいポイント
ここでは簿記学習において初心者がつまずきやすいポイントを紹介します。
難しいポイントを知っておくだけで、効率的な簿記学習が可能になりますよ。
会計用語と基本原則の理解
簿記初心者は独特な会計用語や簿記の基礎となる基本原則の理解につまずくことが多いです。会計用語は日常生活で触れる機会が少なく、基本原則は抽象的で分かりづらいから。
簿記では資産・負債・資本・収益・費用といった専門用語が多数登場します。これらの用語の意味を正しく理解していないと、仕訳や決算書の作成など簿記学習のあらゆる場面で混乱が生じます。
例えば「発生主義の原則」は、取引が発生した時点で収益や費用を計上するという考え方です。簿記に落とし込むにはこの原則を具体的なケースをもとに理解する必要があります。
会計用語や基本原則は簿記を学ぶ上での基礎となる重要な要素です。最初は分からないのが当たり前なので、出てきたものからじっくり覚えていきましょう。
最初は分からなくても、1つずつ覚えていくことで知識がつながっていきますよ!
数字に対する苦手意識の克服
簿記に高度な数学の知識は不要です。しかし数字そのものに対する苦手意識があると簿記学習の妨げになることがあります。なぜなら「簿記=難しい」というイメージがあると、簿記の知識習得に時間がかかるから。難しいと思いながら学習しても思うように進みません。
数字への苦手意識克服のポイントは以下のとおり。数字への慣れと視覚的に理解することが重要です。
- 図解が多く分かりやすい参考書を使う
- 最初は簡単な仕訳問題や計算問題から始める
- 電卓を使って計算に慣れる
- 家計簿や買い物を通して日常生活と数字を紐づける
簿記に出てくる数字は算数レベル。簿記初心者でも心配無用です。数字に対する苦手意識があれば早く克服して、少しずつ自信をつけていきましょう。
私も簿記を勉強するまで数字に不慣れでした。
学習モチベーションの維持
簿記は1、2日で取得できる資格ではありません。簿記は学習範囲が広く、応用力をつけるために反復練習も必要だから。簿記の習得には中長期的なモチベーション維持が重要になります。学習モチベーションを維持するためのポイントは以下のとおり。
- 「いつまでに」「何のために」簿記を学ぶのかを明確化する
- 毎日の学習時間や1週間ごとの学習範囲など短期的な目標を設定する
- 通信講座やYouTube、ブログの活用など自分に合った学習スタイルを見つける
- 簿記を勉強している仲間をSNSやオンラインコミュニティで見つける
- 簿記資格を取得した後の未来をイメージする
簿記を習得するためには、自分なりのモチベーション維持方法を見つけることが重要です。
私は簿記習得の目的を明確にして、仲間を見つけることでモチベーションを維持していました。
まとめ:簿記は多くの人に向いている資格!簿記を勉強して会計の基礎知識をつけよう
簿記に向いている人の特徴は以下のとおり。
- 数字を扱うことが好きな人
- 企業や経済に興味がある人
- パズルを解くのが好きな人
- 論理的に考えられる人
- コツコツと学習を進めるのが得意な人
簿記が気になる人の多くは上記特徴に当てはまりやすいはず。簿記を勉強して会計の基礎知識をつけると、ビジネスパーソンとして一生もののスキルになりますよ!
「簿記に向いているかも!」と思う簿記初心者は、まず簿記3級の取得を考えてみましょう。簿記3級の詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>簿記3級(準備中)