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- USCMAってどんな資格?
- USCMAが気になるけど詳細が分からない…
- USCMAについての情報を知りたい!
こんな悩みはありませんか?実はUSCMA(米国公認管理会計士)は管理会計分野で働くすべての人におすすめの資格です。なぜならUSCMAは管理会計分野に特化した難易度の高い国際資格だから。
私は通信講座を受講してUSCMAの勉強を1年以上経験。結果的に資格取得までは至りませんでしたが、科目合格を達成し管理会計分野への転職まで実現しました!
この記事では、USCMAがどんな資格かについて受験経験者である筆者が具体的に解説します。この記事を読むとUSCMAについて理解できて、USCMAを受験するかどうかの判断ができますよ!結論、USCMAは以下のような資格です。
- 管理会計分野に特化した国際資格(独占業務はない)
- 日本での知名度は低いが、アメリカではUSCPAと並ぶ二大会計資格
- 取得後は、経営企画・FP&A・経理・コンサルタントなどの実務に生かせる
- 試験はすべて英語のため、「管理会計×英語力」の証明になる
- 日本の転職での知名度は低いので、転職活動では上手なアピールが重要
詳細を解説していきます!
USCMA(米国公認管理会計士)とは管理会計の国際資格!
USCMAとは、US Certified Management Accountantの略。日本語では「米国公認管理会計士」と呼ばれる管理会計分野の国際資格です。公認会計士や税理士のような独占業務はありません。
日本での知名度は低いですが、アメリカではUSCPAと同等の知名度がある会計資格と言われています。詳しい試験内容は後述しますが、以下のように様々な管理会計の知識が身につきます。
- 財務計画や予算の組み方
- キャッシュフローなど企業財務の考え方
- 投資の意思決定
このように、USCMAは今後管理会計分野で働きたい経理部員にとってスキルアップにもなる最適な資格の1つです。
実際に1年勉強した私の感想だと、管理会計分野で働きたい経理部員にとってUSCMAの勉強はかなり面白いですよ。
USCMA(米国公認管理会計士)は意味ない?おすすめな人は?
USCMAはどんなことに生かせる?
USCMAを生かせる主な場面としては、以下2つ。
- 管理会計のスキルアップ
- 管理会計分野への転職
他の資格と同様に、スキルアップや転職が主な取得理由となるでしょう。
- 管理会計のスキルアップ
USCMAは管理会計に特化した高難易度の国際資格。管理会計の分野を網羅している資格なので、勉強していくうちに管理会計のスキルアップになります。管理会計の実務にも直結するので、経営企画・FP&A・経理・コンサルタントなどの仕事に生かせますよ!
- 管理会計分野への転職
USCMAは履歴書に記載するだけで転職で有利になる資格ではありません。しかし履歴書や面接でうまくアピールできれば、経営企画・FP&Aなどの管理会計分野への転職で役立ちます。特に実務経験がないうちに管理会計分野へ転職したければ、管理会計の素養やセンスを証明することができるのでおすすめ!
USCMAがおすすめな人
USCMAがおすすめなのは以下3つのどれかに当てはまる人。
- 管理会計に特化した資格を取得したい
- 管理会計のスキルアップがしたい
- 管理会計分野への転職を考えている
つまり、管理会計分野に関心がある人は総じてUSCMAがおすすめです。
私もUSCMAを勉強したおかげで、外資系経理へ転職できました。
USCMAが意味ないかどうかの詳細は、こちらの記事をご覧ください。
USCMA(米国公認管理会計士)の試験はどんな感じ?
試験の概要
USCMA試験の概要は以下のとおり。
試験の内容 | 全2科目の科目合格制 ✓Part1/Financial Planning, Performance and analytics (財務計画、業績管理と分析) ✓Part2/Strategic Financial Management (戦略的財務管理) |
試験方法 | 東京・大阪のプロメトリックセンター会場で受験可能 「四肢択一問題(Multiple choice)100題」+「記述問題2題」 |
受験資格 | 4年制大学卒業の学位が必要 学部は特に問われない |
試験を受けるまでに かかる費用 | 総額約19万円 (通信講座受講で約35万円) |
試験合格後の登録 | 3つの条件を満たすとUSCMAに登録可能 ✓4年制大学卒業の証明 ✓2年以上の経理財務経験(合格日前後の7年間の間) ✓Part1とPart2の試験合格 |
継続教育 | 毎年継続教育(CPE)が必要 ※合格した年は不要 |
試験の内容
USCMA試験は2科目から構成され、科目合格制。どちらの科目から受験しても問題ありません。四択問題に加えて、エッセイ(記述問題)の対策も必要です。
Part1/Financial Planning, Performance and analytics (財務計画、業績管理と分析)
出題範囲 | 割合 |
---|---|
External Financial Reporting Decisions (財務諸表報告の決定) | 15% |
Planning, Budgeting and Forecasting (予算の計画、編成) | 20% |
Performance Management (業績管理) | 20% |
Cost Management (原価管理) | 15% |
Internal Controls (内部統制) | 15% |
Technology and analytics (テクノロジーと分析) | 15% |
Part2/Strategic Financial Management (戦略的財務管理)
出題範囲 | 割合 |
---|---|
Financial Statement Analysis (財務諸表の分析) | 20% |
Corporate Finance (企業財務) | 20% |
Decision Analysis (意思決定分析) | 25% |
Risk Management (リスクマネジネント) | 10% |
Investment Decisions (投資意思決定) | 10% |
Professional Ethics (倫理) | 15% |
試験方法
東京・大阪のプロメトリックセンター会場で受験可能です。
試験方式 | コンピュータ試験 |
試験方法 | 各科目「四肢択一問題(Multiple choice)100題」+「記述問題2題」 |
試験時間 | 各Part 4時間(四肢択一問題3時間、記述問題1時間) 試験は1Partごと実施 |
注意点 | 記述問題に進むためには、四肢択一問題で半分以上の正答が必要 |
ポイント | ✓四択問題を3時間以内に終わらせた後、残り時間を記述問題に繰り越すことも可能なので、少し時間に余裕を持って記述問題に望む ✓途中のお手洗い等も含めて4時間のため、落ち着いて試験に挑む ✓4時間はかなり長丁場なので体調を整えておく |
受験資格
4年制大学卒業の学位が必要です。学部は特に問われません。
※この要件は受験時には問われず、登録時(合格後7年以内)に証明書を提出すれば問題ありません。
受験の際はパスポートが必要となっていますが、実際は他の証明で代替可能となる場合もあります。気になる方は試験会場に問い合わせしてみてください。
申込登録を行ってから3年以内に2科目合格する必要があります。試験を受験された日ではなく、受験申請(CMA Entrance feeの支払い)を行った日から3年以内。
試験を受けるまでにかかる費用
変更になっている場合もあるので、最新の情報は別途ご確認ください。
IMA(管理会計協会)への登録(IMA membership feeの支払い)
260USD(1回限り手数料として+15USD)を支払う必要があります。クーポンが発行されていることがあるので、お得に登録できる可能性もあります。例えば通信講座のTAC受講生なら35%オフになるクーポンもありました。1年間有効です。
受験申請(CMA Entrance Feeの支払い)
280USDを支払う必要があります。3年間有効です。この申込登録日から3年以内に試験2科目に合格する必要があるので注意。
受験料の支払い(各Partごと)
1科目あたり460USDを支払う必要があります。
合計費用
合計費用は約19万円。加えてTACの通信講座を受講した場合、合計で約35万円前後の費用がかかります。
IMAへの登録 (①) | 275USD |
受験申請 (②) | 280USD |
受験料の支払い (③) | 920USD (2科目分) |
USD合計 (①+②+③) | 1,475USD |
日本円換算 (130円/1USD) | 約19万円 |
試験合格後の登録
試験合格後は登録手続きが必要。以下3つの条件を満たすとUSCMAに登録可能です。
- 4年制大学卒業の証明(学部は問わない)
- 2年以上の経理財務関連経験(合格日前後の7年間の間)
- Part1とPart2両方の試験合格
詳細は公式サイトにも記載があるのでご確認ください。
登録に費用はかかりません。
継続教育
USCMA登録後は、毎年継続教育(CPE)が必要なので注意してください。合格した年は不要です。継続教育の証明として年間で30CPEの獲得が必要となります。
※30CPEのうち倫理教育(Ethics)2単位以上は必須
公式サイト等で特定のオンライン教育を受講し、単位を獲得する必要があります。通信講座のTACが提供するBecker CPE(継続教育)オンラインコースの場合、年35,000円です。
毎年の維持費は約6〜7万円必要です。
毎年の維持費 | 金額 |
---|---|
継続教育(TACの場合) (①) | 35,000円 |
IMA Membership fee (②) | 33,800円 (260USD ※130円/1USD) |
USD合計 (①+②) | 68,800円 |
USCMA(米国公認管理会計士)の勉強方法や勉強時間は?
USCMAの勉強は通信講座一択
USCMAの勉強ではほとんどの方は通信講座を選択すべきです。なぜなら、USCMAはすべて英語で実施される高難易度な試験だから。
もし独学の場合、勉強するテキストもすべて英語です。英語に全く不自由がない人やUSCPA合格者くらいしか独学は厳しいと考えられます。
確実に知識をつけたい人、合格したい人は基本的に通信講座を検討すべきです。現状USCMAの通信講座があるのはTACのみとなっています。
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USCMAの勉強時間
USCMAの勉強時間は、通信講座のTACでは6〜9ヶ月と言われています。ただ人によって勉強時間は大きく異なるので、あくまでも目安として考えてください。私の場合は以下のスペックで、約1年勉強して科目合格しました。
- 経理実務約2〜3年(管理会計経験ほぼなし)
- 簿記2級取得済
- TOEIC400点台前半
USCMAは管理会計に関わるすべての人へおすすめな国際資格
USCMAとは管理会計に特化した国際資格。すべて英語での試験のため、難易度は高く簿記2級以上のレベルと認識してください。
経理のキャリアアップにも意味のある知識を得られるので、特に経理部員の方はUSCMAの勉強を検討することがおすすめです。USCMAの詳細が気になる方はこちらの記事をご覧ください。
現状USCMAの通信講座を提供しているのはTACのみです。資料請求や講座説明会は無料なので、USCMAを検討する方は確認してみてください。
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