この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
- 経理の仕事で頭がおかしくなりそう…
- 経理のストレスを減らす方法は?
- 経理がどうしても無理!
こんな悩みはありませんか?実は経理の仕事で頭がおかしくなると感じる人は一定数います。なぜなら経理の仕事では特有のストレスが数多く潜んでいるから。
私は5年以上の経験の中で経理業務のストレスに苦しんだことがあり、同じように悩んでいる経理部員も見てきました。
この記事では経理の仕事で頭がおかしくなる理由と対処法を解説します。この記事を読むことで自分が経理の仕事に抱えているストレスの原因が分かり、明日の経理業務が楽になりますよ!
結論として、経理の仕事で「頭がおかしくなる…」と感じる理由は以下のとおりです。
- 1円単位で細かい数字の管理が必要
- 期限のプレッシャーが常にある
- 幅広い業務を覚えなければならない
- ルーティン業務が多すぎる
- 正確さとスピードばかり要求されてミスが許されない環境
- 年1回しかない業務も多く、経験を積むのに時間がかかる
- 会計の専門知識と法規制をアップデートし続けないといけない
経理のストレスとうまく向き合う対処法を知って、経理の仕事に過度なストレスを抱えないようにしましょう。
経理の仕事がつらい場合は経理に向いていない可能性も。経理の向き不向きは以下の記事をご覧ください。現役経理部員の立場から、経理に向いている人・向いていない人の特徴を解説しています。
経理の仕事で「頭がおかしくなる…」と感じる7つの理由
経理の仕事で「頭がおかしくなる…」と感じる理由には、経理の特徴が関係しています。それぞれ以下のとおりです。
- 1円単位で細かい数字の管理が必要
- 期限のプレッシャーが常にある
- 幅広い業務を覚えなければならない
- ルーティン業務が多すぎる
- 正確さとスピードばかり要求されてミスが許されない環境
- 年1回しかない業務も多く、経験を積むのに時間がかかる
- 会計の専門知識と法規制をアップデートし続けないといけない
1円単位で細かい数字の管理が必要
経理の仕事では1円単位で細かい数字の管理が必要です。経理は企業の財務状況を正確に集計、管理することが仕事だから。集計した数字が想定とずれると、その確認に多くの時間を取られてストレスを感じます。
1円単位の正確な財務報告が必要になるのは、以下の場面。
場面 | 詳細 |
---|---|
法的要件 | 会計基準や税法では、正確な金額の報告が求められている |
外部報告 | 株主や取引先への報告では、正確な財務状況を伝えることが信頼性につながる |
監査対応 | 監査では、細かい数字までの精密な記録が求められることが一般的 |
私も実際に1円単位でのずれが発生した場合、以下のように対応しています。
- あるべき数字とシステム上の数字を比較し、原因を分析
- 修正ポイントを絞り込み、ずれがなくなる対処法を検討
- 実際に仕訳処理や修正処理を実施しずれを直す
経理では1円単位の数字のずれも基本的に許されません。何時間も費やして原因を探す必要があるので、そのときは頭がおかしくなりそうになります…
ずれを直すために残業したり何日も時間をかけることもよくあります。
期限のプレッシャーが常にある
経理の仕事では期限に常に追われています。その理由は以下のとおり。
- 税務申告や財務報告には法律で定められた提出期限がある
- 予算策定や経営戦略に関わる重要な情報を提供するため、迅速な対応が求められる
- 定期的な内部監査や外部監査のスケジュールに合わせた準備が必要
例えば月次決算では毎月月末日までに決算を完了させる必要があり、そのプレッシャーを感じます。期限までに正確に早く業務対応しないといけないので、焦りやストレスを感じることも多いです。
幅広い業務を覚えなければならない
経理部員は幅広い業務を覚える必要があります。経営層の財務状況への関心は高く、経理は財務状況の集計や管理、分析、報告まで対応する場面も多いから。
例えば日次では以下のように幅広い業務対応が必要になります。
- 経費精算
- 伝票・帳簿の記入
- 領収書の確認
- 会計システムへの入力
- 現預金管理
経理では広範囲にわたる業務の習得が必要です。幅広く覚えていく必要があり、慣れないうちはかなり大変です。
幅広い業務を少しずつ経験して習得するイメージです!
ルーティン業務が多すぎる
経理の仕事ではルーティン業務が多く、ストレスの原因となることがあります。ルーティン業務の多さにストレスを感じる理由は以下のとおり。
- 同じ作業の繰り返しで仕事の単調さを感じ、モチベーションが低下する
- 新しいアイデアや解決策を考える機会が少なく、やりがいがない
- 効率化が進んでいない場合、手作業が多くなりがち
私も「請求書を1件ずつ封筒に入れて郵送する」といった手作業に毎月何時間もかけていたことがあります。やりがいもなく頭がおかしくなりそうでした…
経理のルーティン業務は多いです。単調さを感じてモチベーションが下がってしまうと、ストレスの大きな原因となることがあります。
大事な仕事も多いのですが、単調すぎるとつまらないですよね…
正確さとスピードばかり要求されてミスが許されない環境
経理の仕事はミスが許されず、正確さとスピードが求められる環境です。
経理部門は企業の財務状況を期限内に正確に反映する役割を担っているから。もし適当な対応をすると、小さなミスが大きな損失につながる可能性があります。
私の場合も「明日中に数百円のずれを修正して決算を締める必要がある」といった場面が多々あります。正確かつ速さを求められるのでかなりしんどいですよね。
経理部員が頭がおかしくなると感じる一因として、正確さとスピードを要求される環境があります。ミスが許されない状況はかなりストレスです…
年1回しかない業務も多く、経験を積むのに時間がかかる
経理の仕事は月次・四半期・年次と周期的なものが多く、経理は年1回しかない業務もあります。年次対応の業務は以下のとおりです。どれも重要ですが年に1回しか経験できません。
- 年次決算
- 税務申告
- 予算策定
経理は1年経験しただけでは理解できない業務も多く、経験を積むのに数年かかります。経理業務を一通り理解するのに時間がかかるので、自分の成長を感じづらくモチベーションが下がることもあります…
会計の専門知識と法規制をアップデートし続けないといけない
経理部員は会計の専門知識と法規制に対して、常に最新情報を取得しておく必要があります。経理の役割は財務状況を正確に管理することだから。ルールが変わったことに気づかないと、正確性がなくなり大きな問題になることもあります。
例えば2023年から施行されたインボイス制度で、請求書や領収書のルールが変わりました。この制度に対応できていないと、税負担が増加したり取引先が減少したりするリスクがあります。
経理部員は会計の専門知識と法規制の変更に常に注意して、知識をアップデートし続ける必要があります。勉強し続けることは大変なので、頭がおかしくなると感じることも…
経理部員=定期的な勉強が必要!
このように経理は大変な仕事なので、やめとけと言われることもあります。経理はやめとけと言われる理由はこちらの記事をご覧ください。
>>経理はやめとけと言われる理由
【経理の仕事で頭がおかしくならないように】経理のストレスを軽減する7つのコツ
経理のストレスを軽減するには7つのコツがあります。経理のストレスで「頭がおかしくなる…」と思わなくていいように、コツを押さえておきましょう。
- 細かい数字管理のコツを知る
- 計画的にタスクを管理する
- マニュアルを随時作成する
- ルーティン業務を効率化する
- ミスが減るような業務フローに変更する
- どの経理業務も3回は経験しないと慣れないことを理解する
- 会計や法規制に関する定期的な勉強を続け、社内外の詳しい人を活用する
細かい数字管理のコツを知る
細かい数字管理にはうまく対応するコツがあります。以下のように数字管理ができると、経理のストレスを軽減し効率を向上させることが可能です。
- 毎日・週単位でずれがないかチェックする
- 何の数字が正しいか常に把握する
- ずれている金額を1円単位で把握する
- 先月や昨年の処理と比較する
- ずれが起きた処理やタイミングを明確にする
- 分からない場合他の人にも相談する
細かい数字の管理は経理部員にとってストレスになりがちです。定期的なチェックと適切な差異分析を行うことで、的確な数字管理ができるようになります。
そもそも数字管理が嫌いな人には、経理は向いていません。経理への向き不向きはこちらの記事をご覧ください。
計画的にタスクを管理する
期限に追われる経理部員は、計画的にタスクを管理することが不可欠です。なんとなくタスクを進めていると、必ず期限のプレッシャーに疲弊してしまうから。
私のおすすめの方法はタスク管理ファイルを作ること。例えば月次業務では以下のようにタスクを管理していきます。
順番 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
1 | 全体のスケジュールを知る | まずはいつからいつまでにその業務を対応するのかをタスクごとに覚えていく |
2 | タスクを分解する | タスクをできるだけ細分化し、いつどの業務がどこまで進められるのかを一覧化 |
3 | 優先順位を決める | 期限を基準にして、細分化したタスクの優先順位を決める |
4 | 全体のスケジュールを立てる | 月初に月次業務全体のスケジュールを作成し、全体の流れを把握 |
5 | 進捗管理をする | スケジュール通りにタスクが進むことはほぼない 毎月の状況に対応できるよう、こまめに進捗を可視化 |
6 | 定期的に見直す | 計画的にタスクをこなせているか定期的にチェック 必要に応じてタスク管理ファイルを更新 |
計画的なタスク管理ができるようになると、経理の仕事における期限のプレッシャーを軽減できます。いつまでに何をやればいいかが分かってくるので、目の前の仕事に忙殺されるストレスを減らせますよ。
タスク管理ができることが経理部員に重要なスキルです!
マニュアルを随時作成する
マニュアルを随時作成すると、幅広い経理業務を効率的に覚えていくことができます。経理業務はやり方が分かればできる作業も多いから。
マニュアルがあればそれを活用し、なければ自分で作りましょう。具体的な経理業務マニュアルの作り方は以下のとおり。
- 業務引き継ぎ時にスクリーンショットやメモを取る
- エクセルやワードでスクリーンショットとメモをもとにマニュアルを作る
- マニュアルは誰でもできるようにできる限り細かく
- 次回の業務からマニュアルを使用し、適宜アップデートする
業務マニュアルは経理業務の効率化とミス防止に大きく貢献します。マニュアルを作成することで幅広い業務を覚える負担やミスが軽減されて、ストレスを減らすことができますよ。
私も担当するほぼ全ての業務でマニュアルを作っています。
ルーティン業務を効率化する
ルーティン業務の効率化は経理のストレス削減につながります。ルーティン業務に毎月長い時間をかけると、その単調さに頭がおかしくなるから。
具体的には以下のようなツールを使ってルーティン業務を効率化しましょう。
- エクセルマクロ
- 会計システム
- RPA
- AI
ルーティン業務を効率化することで、業務の正確性と生産性が向上します。単調な業務を減らすことができ、経理のストレスを大幅に軽減できますよ。
自分にできる範囲からでOKです!
ミスが減るような業務フローに変更する
経理のルーティン業務はミスが減るような業務フローに変更しましょう。単調なルーティン業務でミスまで発生するとかなりのストレスになるからです。
実務では業務フローが昔のまま放置されていることも多いです。以下のように定期的な見直しをしましょう。
- 現状の業務フローを把握
- あるべき業務フローの検討
- ITツール導入の検討
- 実際に業務フローを効率化
経理のストレスの原因は、ミスが起きやすい業務フローにあることも。業務フローを変更してルーティン業務を楽にしましょう。
どの経理業務も3回は経験しないと慣れないことを理解する
私の経験上、どの経理業務も3回は経験しないと慣れません。経理業務は経験した回数が重要だから。具体的には以下のように3回ほどの経験で慣れていきます。
- 1回目:業務を引き継ぎながら業務について知る
- 2回目:実際に業務をやってみる
- 3回目:業務の意味やポイントを理解する
3回は経験しないと経理業務には慣れません。業務を何度も経験するとできるようになってくるので、業務への過度な不安や焦りは持たないようにしましょう。
すぐ覚えられなくても、そんなもんだと割り切りましょう!
定期的な勉強を続け、社内外の詳しい人を活用する
経理部員にとって会計や法規制に関する勉強は重要です。経理は常に変わる会計基準や法規制に対応しないといけないから。
しかし一人で常に勉強し続けるのは大変なので、以下のような方法も活用しましょう。
- 定期的な経理部内勉強会の開催
- 社内の詳しい人に聞ける環境を作る
- 税理士や公認会計士など社外の専門家の活用
会計や法規制に関する定期的な勉強は経理にとって必要なこと。でも一人で勉強を続けようとすると大変で頭がおかしくなります。一人で勉強することはせず、社内外の詳しい人を活用しましょう。
まずは経理部内で聞きやすい人を探しましょう!
経理に向いていない!どうしても無理なときの対処法
経理に向いている人・向いていない人の特徴
経理には向き不向きがあります。なぜなら経理の特徴が自分に合わない人も一定数いるから。経理に向いている人・向いていない人の特徴はそれぞれ以下のとおりです。
- 数字・会計が好き
- 論理的な思考ができる
- コツコツとした作業が得意
- PC・ITに強い
- 自分の意思でスキルアップできる
- 真面目で几帳面
- 計画的に仕事を進められる
- 心配性
- 忍耐力がある
- 口が堅い
- 説明やコミュニケーションが得意
- 数字が嫌い
- 長時間じっとしていたくない
- PC作業が嫌い
- 同じことを繰り返したくない
- 分かりやすい評価基準がいい
- ミスや失敗をごまかしてしまう
- 優しすぎる
経理に向いていない場合、経理の仕事で頭おかしくなると感じることも多いはず。経理に過度なストレスを感じる人は、自分が経理に向いているかどうかも考えてみましょう。
経理はやめとけと言われる理由
経理はやめとけと言われることもあります。経理の特徴と合わない人にとって経理はつらい仕事だから。経理には以下のような特徴があります。
- 経理は将来なくなるイメージが強い
- 成果が可視化しづらくて評価されにくい
- 経理は年収が高くない
- 専門的で勉強し続ける必要がある
- 仕事の責任が重い
- ルーティン業務ばかりでつまらない
- 人間関係が狭くなりやすい
- 決算期が忙しすぎる
経理に適性がないとストレスが溜まりやすくなります。経理への適性を自己評価し無理だと感じた場合は、早めに将来キャリアを検討することが重要です。
経理への適正は人によって異なります!
経理の仕事がどうしても無理なときの対処法
経理の仕事がどうしても無理だと感じた場合、経理を続ける必要はありません。合わない経理の仕事を続けても、つらくしんどい社会人生活になってしまうから。
思い切って経理を辞めることを検討しましょう。経理を辞めるには以下の2パターンが一般的です。
- 社内異動
- 転職
経理から営業やエンジニア、コンサルタントなどにキャリアチェンジする人も多くいます。経理の仕事がどうしても無理な場合は、経理を辞めることも一つの決断です。
経理部員の転職の始め方はこちらの記事をご覧ください。
>>経理の転職の始め方
まとめ:経理の仕事で頭がおかしくなるときは対処が必要!経理のストレスを軽減しよう
経理の仕事は以下のような理由でストレスを感じやすい仕事です。
- 1円単位で細かい数字の管理が必要
- 期限のプレッシャーが常にある
- 幅広い業務を覚えなければならない
- ルーティン業務が多すぎる
- 正確さとスピードばかり要求されてミスが許されない環境
- 年1回しかない業務も多く、経験を積むのに時間がかかる
- 会計の専門知識と法規制をアップデートし続けないといけない
しかし適切な対処法によりストレスを軽減し、経理の仕事をうまく進めていくこともできます。
- 細かい数字管理のコツを知る
- 計画的にタスクを管理する
- マニュアルを随時作成する
- ルーティン業務を効率化する
- ミスが減るような業務フローに変更する
- どの経理業務も3回は経験しないと慣れないことを理解する
- 会計や法規制に関する定期的な勉強を続け、社内外の詳しい人を活用する
経理の仕事に過度なストレスを感じる人は、経理に向いていない可能性もあります。まずは自分に経理が向いているかどうかを考えてみることがおすすめです。